日刊サイゾー トップ > その他  > 不健全図書2冊同時指定…謎出版社の正体
【おたぽる】

同業他社からもディスられる……「不健全図書」2冊同時指定された謎出版社・ブラスト出版の正体

 では、ブラスト出版は彗星社がエロ作品を扱うためのダミーとして立ち上げた出版社なのかといえば、そうではない。両社とも公式サイトの会社概要では関係を秘めているが、どちらも東池袋の同じオフィスに所在する、株式会社ウェイブのダミー会社なのである。

 株式会社ウェイブは、公式サイトでは事業として乙女ゲームのほか「COMIC維新」を運営していることは隠してないが、ブラスト出版の存在については、まったく触れていない。しかし、登記簿を見れば三者共に代表取締役(註:ブラスト出版は合同会社のため代表社員)に、関口航太なる人物の名前が記されている。

 株式会社ウェイブのサイトに記された「主要取引先」を見る限り、ブラスト出版は同社が表には出しづらい事業を行うためのダミーとして設立されたもののようである(ただ、単行本自体には発行者名と住所電話番号も掲載されている。読者にはバレても構わないという判断か?)。

 エロ作品を扱うために、出版社が別の会社をつくる事例は、双葉社におけるエンジェル出版や、少年画報社における大都社、マガジン・マガジンにおけるサン・メディアレップなど、数多く行われていること。しかし、昨年11月の審議会では、委員の一人が指定を受けたロングラインドジェイ有限会社発行の『いいなり少女』を取り上げ「これは(別の出版社である)ジーウォークではないのですか」と指摘している。

 この委員は「逃げ道」という言葉を用いていることから、どうも不健全指定の回数が積み重ねるのを避けるために、同一出版社が複数の会社名を使っているのではないかと見ている様子。つまり、すでにバレバレなのである(ジーウォークの名誉のために触れておくが同社によれば「編プロであるロングラインドジェイにコードを貸したので、こうなっているだけ」とのこと)。

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