木村拓哉は事務所から優遇されていない? ファンの支えを欲し「求められたい」と語る苦しい現状
SMAP解散騒動で“裏切者”の烙印を押されてしまった木村拓哉(44)。ジャニーズへの「恩義」を重視し「筋を通した」という木村は、事務所内で優遇され、ゆくゆくは幹部になる……と見られていたのだが、ここへきて「そうでもないらしい」との見方が強くなっている。自分が置かれた立場について木村がテレビや雑誌などで語るにつれ、どうやら孤立無援の状況下にあるようだとファンが心配を募らせているのだ。
映画『無限の住人』公開を一ヵ月後に控える木村は、4月4日に発売された「週刊SPA!」(扶桑社)に登場してロングインタビューに答えている。映画の話を一通りしたところで、SMAPを匂わせる発言が飛び出していた。
3年前と変わったことについて聞かれた木村は、基本的に変わっていないとしながらも「活動の形態は変わった」「今まで乗り合わせていた船からは降りたので」とコメント。これは確実にSMAP解散を指している。
さらに船から降りたことについて、「今まで仲間と一緒に漕いできたり。風の力を使ったりして。ずっと進んできた。これからは個人の手漕ぎボートになっちゃった」といつもの木村節(例え話)で語る。この言葉からは、SMAP時代はメンバーの力や、“風の力”という外からの後押しに自分が支えられていたが、現在はそれらがなにもない状態だと推測できる。それにしても、ジャニーズ事務所からの“風”も木村には吹いていないということなのだろうか?
『無限の住人』の主演は、三池崇史監督が『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)の会場で直々に木村にオファーしたものらしく、確かにその話が事実ならば事務所が取ってきた仕事ではないようだが……。
事務所の後ろ盾もなく、仲間の支えも無くした木村は今、ファンからの支えをもっとも欲しているのかもしれない。
インタビューでは、今後のソロ活動で歌やダンスをやる可能性を聞かれると、ブランクがあるために「確実に筋力が落ちているんです」と消極的な言葉を口にしたが、「求められた場合は、考えることはあると思う」と、需要があればやる姿勢を示した。
さらに「自分がやっているような仕事というのは、見てくださる人がいて初めて成り立つもの」と謙遜。自身の目標や職業と言うのは他人の評価で決まるため、「『俺はこうです』と言いたくない」とも言っていた。
キムタクとして大ブレイクしてからの約20年、業界のトップをひた走り常に堂々たる態度だった木村が、妙に周りの評価を気にしはじめている。4月4日には『無限の住人』のキャンペンーンで熊本を訪れたが、イベント終わりで出待ちしているファンに木村は車の窓をわざわざ開けて手を振る“神対応”をしていたとの話もある。我が道を突き進んで来れたのは、ひとえに周囲の仲間やスタッフ、そしてファンの支えがあったからに他ならないと今だからこそ痛感しているのだろうか。ファンを精一杯大切にしたいという気構えが伝わってくる。
4月5日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演した際も、自分の“生きる意味”は「求められる事」と答え、「一人じゃ何もできない」と周りへの感謝を口にしていた。スーパーヒーローとしての仮面をつけてきた木村だが、人間誰しも孤高の英雄ではいられない。そのことを自覚している今の、そして今後の木村拓哉の役者業がどう変わっていくか、興味は尽きない。
(ゼップ)
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