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【緊急現地ルポ】北朝鮮ミサイル連発でも地元民はノープロブレム? 「北緯38度線」はいま――

【緊急現地ルポ】北朝鮮ミサイル連発でも地元民はノープロブレム? 「北緯38度線」はいま――の画像4韓国軍施設(手前)と森を挟んで先にあるのが北朝鮮の監視所。奥には集落が広がっていた

 
 2015年8月、当時の朴槿恵政権はDMZで韓国軍兵士が北朝鮮の仕掛けたとみられる地雷で重傷を負った対抗措置として、宣伝放送を11年ぶりに復活させた(参照記事)。建物の2階ぐらいの高さがある巨大スピーカーで、北朝鮮の体制にとって不都合なニュースやK−POPを大音量で流して刺激する。同年の南北会談で一時停止が合意されたが、16 年1月、北朝鮮の4回目の核実験への対抗措置として放送は再復活。北朝鮮側も負けじと、金正恩党委員長の肝いり美女軍団バンド「モランボン楽団」のナンバーをガンガン流し、南北の嫌がらせ放送が重なるという異様な喧噪に包まれていた。

 近くに住む60代の農業の男性は「まあ、昔と同じになっただけだな。朝晩はうるさいが、昼間は宣伝放送も気にならなくなる」と笑う。北朝鮮には自転車で行ける距離だが「まったく心配ない。だって朝鮮戦争以来、どんなことがあっても、南進してくることはなかったもの。それよりも、コメの値段が気になるなぁ」(同)と、のんきな答えが返ってきた。

 確かに南北にとっても、そして日米中露も、一線を越えるのはなんのメリットもない。この男性の一言が、今の朝鮮半島情勢の実情なのかもしれない。
(文・写真=金正太郎)

最終更新:2017/06/14 18:00
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