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ドラマ評論家・成馬零一の「女優の花道」

『にじいろジーン』レギュラーに加え、今期ドラマ3作に出演! “透明感バツグン”飯豊まりえの快進撃が始まる!?

 飯豊は現在19歳。2008年に「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞、翌年から「ニコ☆プチ」(新潮社)の読者モデルとなる。その後、姉妹雑誌の「ニコラ」(同)に活動の拠点を移してモデルとして活躍する一方で、女優業にも進出。13年には『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)の2代目キョウリュウバイオレットの弥生ウルシェードとして出演を果たす。ほかにも、『学校のカイダン』(日本テレビ系)や連続テレビ小説『まれ』(NHK)など多数のドラマに出演。

 演技力は高く、スタイルも顔も良しと申し分ないのだが、役ごとに丁寧に演じ分けができる器用さのせいか、良く言えば無色透明、悪く言えば本人自身のキャラクターが薄い。そのためか、3番手、4番手の脇役に埋もれて伸び悩んでおり、素材はいいのにもったいないなぁと、思っていた。

 ただ、彼女のようなタイプの若手女優は、高校卒業を転機として流れが変わることが多い。

 波瑠や広瀬アリスも年齢が上がるに従って演じられる役の幅が広がっていったのだが、今の飯豊を見ていると、これまで積み上げてきた実績が、一気に爆発する予感がある。

『パパ活』での飯豊の芝居を見て感心したのは、話す相手ごとにリアクションを演じ分けていたことだ。

 女友達と話している時はイマドキの女の子っぽく少し乱暴な口調でテンポよくしゃべる一方で、バイト先の男友達や彼氏と話している時はどこかそっけない。逆に彼女が憧れる大学教授と話している時は、女らしく振る舞うという感じで、人によってリアクションが微妙に違い、その違いが彼女と相手との関係性の表現になっていると同時に、役ごとにキャラクターを作り上げてきた飯豊の無色透明さともマッチしている。

 おそらく今期の3作に登場する飯豊は、それぞれ違うアプローチの演技を見せてくれるだろう。その違いを比較するだけでも、彼女の演技の幅はとてもよくわかるはずだ。

 無色透明だからこそ、何者にでもなれる。飯豊まりえの快進撃は、ここから始まるのだ。
(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

最終更新:2018/06/13 10:44
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