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【島田洋七“がばい”独占手記/第2回】次長課長・河本準一の“生保不正受給”騒動は「情けない!」

 たけしとは漫才ブーム直後、2人で銀座で遊びましたよ。2人ともお客さんに連れて行ってもらったことはあったけど、自腹は初めて。たけしが、銀座には月に200万円稼ぐホステスが5~6人いるという週刊誌の記事を、1軒200万円かかると勘違いして、お互い2,000万円抱えて銀座に行きました。

 8丁目のクラブ「G」というところに行きましたよ。入り口で「カバンを預かりましょ」と言われましたけど、「大金が入っているからいいです」と断ったら、変な目で見られました。

 店に入っても、安いところばかりで飲んでいるから落ち着かない。20分たった頃にママを呼んで、「今、帰ったらいくらですか?」と聞いたんです。「クラブは一緒です」。それでも心配だから、また20分くらいたってから、ママを呼んで「今、帰ったらいくらですか?」と聞いたら、「普段、どんなところで飲んでんですか?」と聞かれましたよ。時間制の安いところと言ったら、「クラブは関係ない、1時間半はいてください」と言われて安心しました。

 たけしが「洋七、こういうところで寿司を頼むと金持ちに見えるぞ」と言うんで、ボーイを呼んで、ホステスたちの分も含めて5人前頼んだんです。また、ボーイを呼んでたけしはほかの客にも聞こえる声で、「いま頼んだ寿司は並じゃなく、上、上」と連発したんです。そしたら、ピアノを弾いていた黒人が「お呼びですか?」と来た。その人、ジョーという名前だったんですよ。「あなたじゃなくて寿司の上」と言って戻ってもらいました。

 ボトルを入れる時も大変でした。ボクら高い酒は飲まんから、ボトルの名前もようわからん。当時、レミーマルタンというブランデーがはやっていた。たけしに「レミー知ってるか?」と聞いたら「レミーなんてねえちゃん知らねぇよ」と言う。店のボーイが「ヘネシーはどうですか?」と言ったらたけしは「ヘネシーって外人は知らねえな」。仕方なくサントリーのリザーブを頼んだら、ないと言われた。当時、日本のウイスキーはクラブに置いてなかったんです。

 2人で割り勘でしたが、13万円。30年以上前ですが、ママが安くしてくれたんでしょうね。あんなきれいな人がぎょうさんいるとは思いませんよ。安かったですよ。それに「サインしてくれ」と言うホステスもいませんしね。

 佐賀のスナックだったら大変ですよ、じいさんばあさん、軽四輪に乗せて「ほら、洋七、来てッとばい」。家からじいちゃんばあちゃん、連れてくるなって。
(続く/企画・構成=本多圭)

●しまだ・ようしち
1950年、広島県生まれ。本名・徳永昭広。広陵高校出身。1975年に島田洋八と漫才コンビ「B&B」を結成し、ツービート、紳助・竜介とともに「漫才ブーム」を牽引した。

最終更新:2018/12/18 16:04
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