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日本も韓国もボロボロ……アジア枠拡大による“サッカーW杯興ざめ”リスクが現実味

大韓サッカー協会公式サイトより

 国際サッカー連盟(FIFA)は今年5月、2026年FIFAワールドカップにおける出場枠を「32」から「48」に拡大することを決めた。アジア枠は現行の「4.5」から「8」に増加する。日本の立場からすればワールドカップ出場の可能性が高まる良いニュースだといえるが、その一方でヨーロッパは「13」→「16」、南米は「4.5」→「6」と微増にとどまり、相対的に出場枠は狭まることになった。それだけに、この決定についてサッカーファンの間では、大会のレベル低下を招くとの懸念が多い。

 実際、その不安は現実味を帯びてきている。

 日本代表は、10月10日のハイチ戦で大苦戦を強いられた。ギリギリで3-3のドローに持ち込んだものの、2点を先制しながら逆転を許した試合結果については、ハリルホジッチ監督も「私が率いてきた日本代表の中で、最もひどい試合」「恥をさらしてしまった」と嘆いていた。

 お隣・韓国も低迷が止まらない。ロシアワールドカップ最終予選では7年ぶりに中国に敗れるなど、あわや予選敗退の危機に陥っていた。なんとかワールドカップ出場こそ決めたものの、10月7日と10日にロシア、モロッコと戦った親善試合では2-4、1-3で敗北。合計7失点の連敗を喫したシン・テヨン監督が帰国した際には、仁川空港にサッカーファンらが押しかけ、「韓国サッカーは死亡した」と書かれた横断幕を掲げるなどして抗議デモも行われていた。

 それだけに韓国では、「日本と韓国が“アジアの盟主”として君臨する時代は終わった」と報じるメディアも少なくない。

 このようにアジア勢の不振が続く一方で、過去2回のワールドカップで決勝と準決勝に進出したオランダと、南米王者のチリは、ロシア行きを逃している。こうした状況を見るに、アジア枠拡大によってワールドカップの質が下がることは免れないように思える。

 しかし、FIFAは、こうした状況を予見していたはずだ。事実、14年のブラジルワールドカップで、アジア勢は1勝も挙げられていない。それでもFIFAが出場枠拡大に踏み切った裏には、金と政治が絡んでいるように見える。何しろ、FIFAによれば、拡大に伴う放映権料の増加などによって、6億4,000万ドル(約730億円)の収益増が見込めるのだという。

 15年の汚職スキャンダル以降、2年連続で赤字を計上しており、16年の損失額が3億6,900万ドル(約420億円)にも上ったFIFAが、利益確保に走るのも無理はないだろう。
 また、FIFAに加盟する211協会のうち、約64%に当たる135の協会はワールドカップ出場経験がない。インファンティーノ会長は「ワールドカップ出場のチャンスが増え、より多くの国が出場を夢見ることができる」と語っているが、その裏には、自身の影響力を強める狙いもあるのだろう。ヨーロッパのクラブが加盟する欧州クラブ協会(ECA)関係者も「この決断は、スポーツ的な理由よりも政治的な理由で下されたと理解している」と批判する。

 出場枠拡大によって、アジア勢がワールドカップで恥をかかなければいいが、果たして……。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・不振の韓国サッカー界で“ヒディンク再就任” 騒動が国政監査にまで発展!? 炎上の背景とは
http://s-korea.jp/archives/22439
・日本はもはや韓国サッカーをライバルとは思わない【 スポーツソウル・コラム】
http://s-korea.jp/archives/21830?zo

最終更新:2017/11/07 13:39

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