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東芝が『サザエさん』スポンサー撤退! “後釜”に「高須クリニック」実現の可能性は……?

『サザエさん』オフィシャルサイトより

 東芝が、国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)のスポンサーを降りると報道されて話題になっているが、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が、さっそく“後釜”に名乗りを上げた。『サザエさん』と「高須クリニック」とではミスマッチにも思えるが、本当に高須クリニックのスポンサーが実現することはあるのだろうか?

「東芝 スポンサー撤退」のニュースは、10月31日の深夜に一斉に報じられた。東芝は、『サザエさん』の放送開始以来48年間、同番組のスポンサーを務めてきたが、共同通信は「綱渡りが続く経営状況から合理化が避けられないと判断し広告大手の電通に申し入れた」と報道。東芝側は、ハフポスト日本版の取材に対し、「現時点で発表できることは何もありません」と回答しているが、撤退は既定路線のようだ。

 共同通信が報道しているように、東芝本体の経営悪化が最大の原因だが、この背景には無敵の人気を誇ってきた『サザエさん』のパワーダウンもあるという。テレビ関係者が語る。

「『サザエさん』は、ここのところ視聴率が低迷気味で、同時間帯の『バンキシャ!』(日本テレビ系)に負けることも珍しくなくなりました。日曜日の日テレは、17時30分からの『笑点』から、19時~21時台の『ザ!鉄腕!ダッシュ!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』まで、超人気番組を抱えており、“サンドイッチ効果”で、『バンキシャ!』も10%台半ばの視聴率をキープしています。そこに、最近の視聴者のフジテレビ離れも重なって、今では『サザエさん』の視聴率が1ケタになる週も出てきています」

 かつては週間視聴率ランキングの上位の常連だった『サザエさん』。今ではベスト10漏れも珍しくないが、東芝撤退の報道で動いたのが高須院長だった。高須氏は1日、「電通とフジテレビにすぐに連絡した。高須グループのハウスagencyと値段交渉開始なう」と、ツイートし、さっそくスポンサーに乗り出す意向を表明した。これについて広告関係者が話す。

「ほのぼのとした内容とは裏腹に、『サザエさん』は権利関係についてはすこぶるうるさく、ブランドイメージの毀損には極めて敏感です。テレビ局にとってスポンサーは、足を向けて寝られない存在ですが、『サザエさん』ほどのお化け人気番組となれば、そちらの意向も無視できません。高須クリニックがサザエさんのイメージと合致するかと言えば、答えはNO。フジテレビが『サザエさん』側の意向を踏みにじることは考えにくいでしょう。視聴率がいくら振るわないとはいえ、『サザエさん』のブランド力は超一級品です。その番組のスポンサーになるというインパクトは極めて大きく、手をあげる企業はいくらでもあるでしょう。ただ、『サザエさん』のスポンサーになっても、自社CMに『サザエさん』のキャラクターを使用することは難しいので、うま味は少ない。番組イメージに合致して、なおかつ、あの枠に広告を出せる企業と言えば、広告業界で“ナショナルクライアント”と呼ばれる、誰もが聞いたことがあるような大企業でしょうね」

 果たして、『サザエさん』が「Yes! 高須クリニック」と、GOサインを出す展開はあるのか!?

最終更新:2017/11/02 23:00
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