日刊サイゾー トップ > 芸能 > ドラマ  > NHK大河“ブランド力崩壊”の危機

NHK大河ドラマ“ブランド力崩壊”の危機! 『西郷どん』は事実上歴代ワースト発進

NHK大河ドラマ『西郷どん』公式サイトより

 57作目となるNHK大河ドラマ『西郷どん』(鈴木亮平主演/日曜午後8時~)が、7日に放送開始となった。だが、初回15分拡大版の視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまりで、今後に大きな影が差した。

 これは、歴代ワースト4位スタートだった昨年の『おんな城主 直虎』(柴咲コウ主演)初回の16.9%を大きく下回り、歴代ワースト2位という最悪の発進だ。

 第1話「薩摩のやっせんぼ」では、主演である鈴木の登場シーンはほとんどなく、子役による演技から始まった。1840年(天保11年)、薩摩の国で、後に西郷隆盛を名乗る西郷小吉(渡邉蒼)は、大久保正助(石川樹)ら町内の仲間たちと、学問や剣術を切磋琢磨する日々を過ごしていた。「妙円寺詣り」という薩摩藩最大の行事の際、一番乗りで寺に到着した小吉たちは褒美をもらい、薩摩藩の世継ぎ・島津斉彬(渡辺謙)と運命的な出会いをする。しかし、小吉は恨みを持った他の町の少年に刀で肩口を切られ、二度と剣が振れなくなる……という展開だった。

 同ドラマの原作は、直木賞作家・林真理子氏の小説『西郷どん!』(KADOKAWA)で、脚本は米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)を大ヒットに導いた中園ミホ氏。主人公・西郷隆盛は日本人なら誰もが知る人物とあって、世の関心は高いかと思われたが、フタを開けてみれば大爆死で、散々なスタートとなった。

 唯一の救いは、地上波より2時間早く放送されているBSプレミアムの視聴率が4.9%をマークし、2012年に本格的にBSで先行放送が始まって以降、最高値を記録したことくらい。ネット上では、劇中で用いられる薩摩弁が「理解できない」との声が多数噴出しており、今後の課題になりそうだ。

 長い大河ドラマの歴史上、初回最低視聴率を記録したのは、1989年の『春日局』(大原麗子主演)の14.3%だが、この年は、“特殊な”事情があった。過去作品で、ただ一度だけ、元日に初回が放送されたのだ。さすがに元日は各局がさまざまな特番を組み、視聴率争いを繰り広げるため、このような結果になってしまったことが推察される。現実に、同ドラマは2週間後にオンエアされた第2話で33.1%の高視聴率を記録。その後も、ほとんどの回で30%を超え、全話平均は32.4%をマークするヒット作となった。その意味では、『西郷どん』は、事実上歴代ワーストのスタートといっていいだろう。

 かつて、20%突破が当たり前だった大河だが、近年では、その視聴率は低迷。特に12年以降は、12年『平清盛』(松山ケンイチ主演)と、15年『花燃ゆ』(井上真央主演)が平均12.0%で歴代ワースト視聴率となり、17年『直虎』も12.8%で同ワースト3位を記録するなど、わずか7年間で3作がワースト3に名を連ねる惨状となっている。

「大河は歴史上の人物が主人公で、時代劇、戦国モノがほとんど。飽きられた感は否めません。主人公も著名ではない人物が増え、主役もトップスターとはいえない役者が務めるケースが多くなり、視聴者離れに拍車がかかっているようです。また、地上波の連ドラが3カ月クールなのに対し、大河は1年も見続けなければならないとあって、かなりの根気が必要。特に若い人を中心に、大河を見なくなった層が増えているのは事実でしょうね」(テレビ誌関係者)

 現実として、ここ数年、明らかに“格”が落ちる役者が主演を務め、『花燃ゆ』や『直虎』のように、主人公がどんな人物なのか、視聴者にもよくわからず、感情移入しづらくなっているのは確か。今年は、西郷隆盛は著名でも、主演の鈴木はまだ中堅俳優の域を出ない。このままでは、大河のブランド力はどんどん低下していき、崩壊してしまいかねないだろう。
(文=田中七男)

最終更新:2018/01/12 06:00

NHK大河ドラマ“ブランド力崩壊”の危機! 『西郷どん』は事実上歴代ワースト発進のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ
イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

『半沢歌舞伎』これにて終幕!

第2シーズンも大ヒットとなったドラマ『半沢直樹』。最終回から“ロス”が止まらない!?
写真
人気連載

「セカンドの7番」論と“ダウンタウン病”

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週...…
写真
インタビュー

技能実習生の本当に迫ったルポ

 外国人技能実習生制度について日本のマスメディア上では悪い話ばかりが流通している。「...
写真