実証!!“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士に取材を申し込んで、記者が「遅刻」したらどうなる……?

“キング・オブ・アウトロー”こと作家の瓜田純士(38)が、森羅万象を批評する不定期連載。今回のお題は、松岡茉優が映画初主演を務め、第30回東京国際映画祭で観客賞を受賞した『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ原作、大九明子監督)だ。瓜田の苦手なラブコメ分野ゆえ、ただでさえ怒り出す危険性大なのに、記者が上映開始時刻に遅刻する失態まで犯してしまい、ふるえが止まらない取材となった。

 19歳で芥川賞作家になった綿矢りさの恋愛小説を実写映画化した『勝手にふるえてろ』は、「恋愛に臆病で妄想力が強いOLのヨシカ(松岡茉優)が、タイプの異なる男性イチ(北村匠海)とニ(渡辺大和)の間で揺れながら、傷だらけの現実を突き抜ける暴走ラブコメディ」との触れ込みだ。

 アウトローとラブコメ。そのギャップを楽しむ企画趣旨だったが、取材当日はまったく笑えない状況になってしまった。

「とっくにロビーに着いてますけど、どこにいるんすか……?」

 そんな瓜田からのメールの着信音で目が覚めたのだ。時計を見ると18時22分。映画が始まるのは18時30分。ヤバい! 記者は顔面蒼白になった。

 相手が普通の人なら「すいません、寝坊しました。予約番号と暗証番号を伝えますから、機械で発券して先に入場してください」で済むのかもしれないが、相手が瓜田となると、そうはいかない。「なんで寝坊した人間の指図で、俺がそんな面倒くせえ作業をしなきゃならないんだ!」と怒り出し、帰ってしまうのは確実だからだ。

 自宅から映画館までの距離は約800メートル。急げばまだ間に合うかもしれない。いや、間に合わなかったら大変な目に遭う。焦った記者は、「至急向かいます」とだけ返信し、靴下と靴を履く間を惜しみ、裸足にサンダルで氷点下の街へ飛び出した。

 到着したのは18時32分。ロビーに仁王立ちし、鬼の形相で待ち構えていた瓜田から、さっそく雷を落とされた。

「なんだ、その寝癖は! 呼び出しといて寝坊かよ。最低最悪な野郎だな!」

 同伴の麗子夫人もブンむくれだ。

「もう映画始まってんで。ウチ、途中から見るの嫌いやねん!」

 そんな2人に平謝りしつつ、オンライン予約していたチケットを急いで発券し、場内へ滑り込む。のちに劇場スタッフに聞いたところ、「チケットは毎回完売が続いている」とのことで、この日も実質的には満席状態。

 しかし記者は、瓜田の隣に座るのが怖かったため、そして反省の態度を示すため、座席には座らず、通路に座って鑑賞を開始した。どうか面白い映画でありますように……。

 以下は、上映終了後に近所のしゃぶしゃぶ屋で行ったインタビューである。

 * * *

――改めてお詫びいたします。本日は大変失礼いたしました!

瓜田純士(以下、純士) 来なかったらハイキックとパウンドでブッ殺すところでしたよ。

――危ないところでした。

純士 「危なかった」ってのは間に合った人間の言うセリフだろ! 結局、何分か遅刻してるじゃねえか!

――誠に申し訳ございません!

純士 俺はラブコメが嫌いだし、しかも遅刻までされて爆裂ムカついてたから、「よし、ボロクソにけなしてやろう!」と思って映画を見始めたんですよ。序盤はふざけた感じのシーンが多かったから、「こんなもんあと2時間も見なきゃなんないのかよ。ざけんなバカ野郎!」と思った。で、斜め前の通路を見たら、遅刻したバカが座ってる。まさに“蹴りたい背中”でしたよ。ところが悔しいことに、主演の女の子の絶妙なこじらせ具合とか、ニって男の絶妙なイタい間(ま)とかが、嫉妬しちゃうレベルの面白さで。原作がいいのか監督の見せ方が上手いのか、途中からグイグイと物語に引き込まれてしまいました。本物のこじらせ女子には書けない作品というか、本物のこじらせ女子を客観的に見ることができる人のみが書ける作品という印象ですね。すっげえ面白かったです。


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