日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『正義のセ』主人公が法律ガン無視!?

『正義のセ』吉高由里子が事件内容を家族に話すのは職務違反!? 法律無視検事が結婚詐欺師に裁きを下す!

■“ラッキーガール”すぎる凜々子!

 さて、今回は結婚詐欺事件がテーマ。結婚詐欺というのは平気で嘘をつく被疑者が多く、決定的な証拠がないと起訴できないそう。同僚検事たちも「起訴したいなら証拠を見つけろ」と凜々子に釘を刺し、探し始めるんですが、まあそんな簡単には見つからない。簡単に見つけられたら、警察いらないですからね。

 しかし、なんと都合よく、訪れたレストランに被疑者が! おまけに違う女性と楽しい時間を過ごしているという……。凜々子は、なんという幸運の持ち主なんでしょうか。

 このシーンが起承転結でいう転の部分となっているのですが、これが遅すぎて、そのあとの結の部分があっさりと終わるという残念な出来。これでは、凜々子お得意の、感情移入している被害者への悲痛な叫びが軽く感じてしまう。結婚詐欺という難しい事件を扱った意味がありません。

 確かに主人公だけに焦点を絞ったご都合主義的なドラマは、一本調子で見やすく万人ウケするかもしれません。しかし、視聴者もバカではないので、そろそろ飽きてくるでしょう。『HERO』(フジテレビ系)や『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)のようにヒットさせたいなら、足並みそろえて相原とともに戦う、もしくは、同僚検事といった面々をもっと凜々子と絡ませ、凜々子の成長する姿を見せた方が良いのではないでしょうか。

■家族に事件内容を話すのは守秘義務違反!?

 今回もうひとつ、気になった点があります。それは、家族との団らんのシーン。ここで凜々子は家族に今回の結婚詐欺事件内容を話し、家族も凜々子の感情に同調するのですが、「これは守秘義務違反では?」と思ってしまったのです。

 検事は国家公務員。公務員には国家公務員法第100条で守秘義務があります。条文には「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。」と書かれています。

 このように書かれているにもかかわらず、凜々子は身内にペラペラと話すのです。

 もし、事件について身内が漏らしてしまったら……。もし、被疑者にとって事件が冤罪だったとしら……。大変なことになっちゃうよ、凜々子。

 法律を守らなければいけない検事が違反とあれば、ご都合主義の内容よりもひどいですし、悪人に裁きを下したとしても説得力に欠けるような気がしちゃいます。

■早くも恋愛面は干物化!?

 第3話では、プライベート面で彼氏と別れを迎えてしまうという悲しい展開に。それもお互いあっさりと別れを選んでしまう。あんなにラブラブだったはずなのにです。

 この展開に「えっ? 早くない?」と、あ然としてしまいました。だって、放送前には「恋もちゃんとする!」と謳っていたはずなんです。

 これで恋愛シーンは終わりなんでしょうか? いやいや、そこは続いてほしい。凜々子は検事として表向き頑張っているじゃないですか。それなのに、プライベートが干物化となったら、いくらなんでもかわいそうすぎます。

 今後も恋愛シーンがあってほしい……。あるとしたら同僚……。えっ!? 三浦翔平? いや安田顕? もしかして、あの凜々子への2人の態度は好きの表現なのか。「いやよいやよも好きのうち」と言いますからね。凜々子の男女関係にも注目していきましょう。

 以上、第3話のレビューでした。

 第4話は、若者がバイクで老人を死亡させたという交通事故案件を担当し、“名探偵・竹村凜々子”が炸裂するよう。どんな、江戸川コナンばりの名推理を見せてくれるのか、期待して放送を待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

最終更新:2018/04/26 20:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真