“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士&妻と“元リアル極妻”瓜田母は、映画『孤狼の血』をどう見たのか?


純士 暴力描写のリアルさってことでいえば、刑事が手荒い取り調べの前に腕時計を外したでしょ。なんであんなこと、知ってるんだろう? って感心しました。ああいう細かい描写がリアルだと物語の説得力が増しますよね。きっと一個一個、細かく研究したんだと思うよ。

――ところで奥様はさきほど、「『アウトレイジ 最終章』の2億倍良かった」とおっしゃっていましたが、何がどう違ったのでしょう?

麗子 『アウトレイジ』は男の人の作った映画やからか、「戦う、死ぬ、終わる」だけやった気がするんですよ。エロビで言うと「入れる、出す、終わる」みたいな。でも『孤狼の血』は原作が女の人やろ? 女の人ってデートの前段階を楽しむ生き物やないですか。ダイエットして、エステして、服買って、ああだこうだとその前をすごい楽しむ。『孤狼の血』はエロビで言うと、入れるまでの前戯がめちゃめちゃ長くて濃厚で、こっち目線あり、あっち目線あり、あ、こう来たか、という斜め上からの攻めが何度もあったから、気持ち良かったし、終わったあとの余韻も心地良かったんですよ。

恭子 アッハッハッ!

――エログロが苦手な奥様が、この作品を受け入れたことが驚きでした。

麗子 確かに暴力描写やグロいシーンも結構あったけど、事件解決に向けて純粋な気持ちでボコってはるシーンが多かったし、変態的なグロやなく、敵討ちのための必然的なグロが大半やったから、全然OK。この映画はきっと、原作が女性やから、ウチでも楽しめたんやと思うわ。

純士 『極道の妻たち』は、原作が女だけど映画は駄作だったじゃん。

恭子 “極妻”は確かにやりすぎというか、嘘くさい感じがあったわよね。

純士 北野武の『アウトレイジ』はきっと、男にだけウケりゃいいぐらいに思って最初から作ってる。『孤狼の血』は『仁義なき戦い』にインスパイアされて作ってる。それに尽きるよ。男女の性差は関係ない。『仁義なき戦い』、見た?

麗子 見てへん。

純士 そのタッチなんだよ。舞台は広島だし、テロップも入るし、独特のナレーションも入る。原作はどうだか知らないけど、映画に関しては『仁義なき戦い』に思い切りインスパイアされてる奴らが、脚本を書いてるんだよ。

麗子 そんなん、知らん!

純士 こっちは物書きだから。

麗子 ウチは一般女子やから。しかも女子力高め女子やから(笑)。

恭子 アッハッハッ!(手を叩きながら大笑い)

純士 (呆れ顔で)ウチの嫁は、いつも鼻高々に思い切り的外れなことを延々としゃべるんですよ。

麗子 いいねん、いいねん。それが女子力高め女子の可愛らしい感想や。ウチは訂正せえへんで!

恭子 クックックッ(笑)。そのぐらいに思ってないと、世の中生きていけないよね。

純士 まあとにかく、いい映画だったよ。粗を探す気にならない。今日が、公開初日じゃん。今日の来場者数や反応次第で、上映館の数が増えたり、次回作の話が来たりっていう勝負の日だと思うんだけど、ただの一観客であるこっちが、「なんとかこの映画が世に広まってくれないかな」って目で見てたもん。

麗子 今まで見たやくざ映画の中で一番面白かったわ。「入れる、出す、終わる」ちゃうかったもんな。

純士 ここ、ご飯を食べるところだから。

麗子 前戯が濃厚やったし。

純士 ここ、ご飯を食べるところだから。

麗子 調子乗っちゃって~♪

恭子 こいつ、ウザい!(笑)

純士 忘れちゃいけないのは、『孤狼の血』は任侠映画っぽいけど、主人公が警察だってこと。警察の世界にも任侠があるじゃん。暴力団に対抗するための。だから、これをやくざ映画とは思いたくない。伏線もしっかり回収されるし、ちゃんとミステリーにもなってるから、ジャンル的には「警察VS 極道のハードボイルド」なんだと思います。両者のむき出しの狂気や、それぞれの落とし前の付け方、そして喰うか喰われるのかの迫力と色気がすごかった。その作品の屋台骨を最初から最後まで支えたのは、なんと言っても役所広司だね。

――役所広司って、女性から見て男前なんでしょうか?

麗子 色気がありますよね。

恭子 あ、そう? 私は全然いい男とは思わないけど、役に入り込んだときのオーラが別格。だから役者って本当にすごいなって思ったわ。

麗子 今回ちょい役で出てた中村獅童もそうやけど、やっぱ舞台やってはる人は、存在感の示し方がハンパないな。

純士 役所はくどいおじさんだけど、そのくどさがいい。真木よう子の店で飲んでる最中、子どもから「暑苦しい」と言われたときの反応も、「プライベートでもきっとこういう顔するんだろうな」と思って見てました。あと今回、役所で印象に残ったのは、「俺は綱渡りをしている。歩かないと落ちて死ぬるから歩き続けるしかないんだ」みたいなセリフ。もう戻れないってことですから。あのセリフはシビれたなぁ。


1234
こんな記事も読まれています

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士&妻と“元リアル極妻”瓜田母は、映画『孤狼の血』をどう見たのか?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

トップページへ
注目記事
  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • feed
イチオシ企画

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

現在「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。
写真
特集

ジャニーズ新体制始動でざわざわ

TOKIO城島結婚で山口が電撃復帰に現実味!?
写真
人気連載

アインシュタイン稲田、今後の課題

 今回取り上げるのは“稲ちゃん”こと、アイン...…
写真
インタビュー

ゲキメーションの旗手登場!

 デジタル化の進む現代社会において、アナログ感たっぷりな新しい恐怖の扉が開いた。京都...
写真