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週刊誌スクープ大賞

日大アメフト部問題でも独走した「週刊文春」のスクープ力! 内田前監督の“自供テープ”も……

 お次は新潮の本家争いのお話。

 文豪が愛したカレーの店の話もあるが、やはり面白いのは家系ラーメンの元祖争い。横浜の「吉村家」を元祖とするらしい。豚骨醤油スープに極太麺、チャーシュー、ほうれん草、海苔をのせる。

 それに麺は、酒井製麺を使うのが前提なのに、最近雨後の筍のように出てくる家系ラーメンは、そんなことは無視して、自分たちの元締めになっている会社がつくる「工場スープ」を使い、少々の豚骨しか使っていなくて、あとは化学調味料でごまかすやり方に、吉村家は嘆く。

 それに、まがい物を食べて、これが家系か、大したことはないといわれるのが悔しいともいっている。

 私が昔からいっているように、ラーメンなんぞである。一番うまいラーメンは、私が高校生の時、学食で食べたラーメンライスである。

 今の油ギトギト、むせるような煮干しの匂いのラーメンに辟易する。

 たかがラーメン、御託はいい。腹が減った時、何でもない醤油ラーメンがたまらなく食べたくなる。値段は600円ぐらいだろう。

 さて、東芝がまだ揺れている。一番利益を出す半導体メーカーを「日米韓連合」に2兆円で売却するが、そうなると、東芝の株を持っている海外の投資家たちは、株主へ利益を分配せよと声高に叫び始めている。

 東芝の「外国人」株主の割合は、現代によると、71.62%にもなるそうである。

 その中の香港の投資ファンド「アーガイル・ストリート・マネジメント」のキン・チャン最高投資責任者が現代のインタビューに答えている。

 彼は、「今回の売却で、余剰金ができたのですから、株数を増資前の状態に減らし、一株当たりの価値を上げるべきです」と主張している。

 だが、東芝の車谷会長兼CEOは、このカネはM&Aに当てるとしている。

 そうしないなら、6月27日の株主総会で車谷を会長の座から引きずり下ろすと、チャンはすごむのである。

 だが私には、利益が出れば株主を優遇せよという投資家たちのいい分には違和感がある。

 東芝は、会社を切り売りし、社員も大幅に減らし、血を流して存続をしていくのだ。これからの厳しい船出に、投資家たちのわがままを聞く余裕はあるまい。

 生き残れるのか、消えていくのか、これからが正念場である。もう少し長いスパンで、東芝を見てやってくれ。これがトップの本音であろう。

 さて、6月12日にシンガポールで行われるはずだった米朝会談が中止になった。

 トランプ大統領が金正恩に「この手紙をもって、双方にとっては良いことで、世界にとっては不利益ではあるが、シンガポールでの首脳会談は開かれないことをお知らせする」(朝日新聞5月25日付)と通告した。

「米メディアによると、ホワイトハウス高官は、24日に北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外務次官が声明で、北朝鮮に強固な姿勢をとっていたペンス副大統領を『ダミー(まぬけ)』と批判したことが『とどめ』だったと打ち明けた」(同)

 それまで会談に前向きだった金正恩だったが、5月8日に中国・大連を訪れて習近平と2回目の会談を行ってから、アメリカを批判し始め、「一方的に核放棄だけを強要しようとすれば、来たる朝米首脳会談に応じるか再考するほかない」と強硬姿勢に転じていた。

 だが、先週のニューズウイーク日本版は「『交渉の達人』が世界を翻弄する」という大特集を組み、「正恩は合理的な考えの持ち主であるだけでなく、合意に前向きな手だれの交渉人」「(韓国からの=筆者注)米軍撤退要求の取り下げは政策の大転換を意味し、正恩が父親や祖父よりも現実を正しく理解している証拠」として、金正恩の交渉のやり方を褒めていた。

 会談に成功すれば11月にある中間選挙への追い風になるばかりでなく、ノーベル平和賞もあり得るとの声まで上がり、引っ込みがつかなくなったトランプは何がなんでも、この「ディール」をまとめようとするのではないかと見ていたのである。

 米朝関係の主導権を金正恩に握られたことにトランプが反発して、一度会談をご破算にすることで、主導権を取り戻そうとしたのかもしれない。

 朝日新聞によると、書簡には「もし、あなたが心変わりをして、この最も重要な会談を望むというのなら、ためらわずに電話か手紙を送って欲しい」と綴り、対話路線に戻る可能性をほのめかしていた。

 トランプの書簡に金正恩がどう対応するのか。

 金正恩はすぐに動いた。韓国の文在寅大統領を招き、なんとしてでも米朝会談をやるという意思表示をし、トランプへの回答とした。

 AERAも書いているように、本音ではトランプはやりたいのである。

 だから強気に出てみて、妥協するとなったら、すぐ12日にやろうと動き出した。腹の底は見透かされているのである。

 これでまた金正恩ペースになった首脳会談は、おそらく開かれるのであろうが、そうなれば強硬派のポンぺオ国務長官を斬るのではないか。

 どちらにしても、南北朝鮮の蜜月は本物である。制裁解除、朝鮮戦争終結、南北統一へ動き始めるのだろう。

 だが、まだまだ先は長い。まずは文在寅大統領と習近平主席の会談で、中韓関係を良好にする必要がある。日本だけはいつまでも蚊帳の外。安倍では外交さえ動かない。それがハッキリしたことだけは間違いない。

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