日刊サイゾー トップ > エンタメ  > DJが就労ビザ未取得で米入国禁止に

日本人DJがアメリカ入国拒否! 出演アーティストが就労ビザを取得せず、出演キャンセルとなる事態に

 さらにA氏はこう続ける。

「前述のDJの方々の場合は、イベントに出演することが事前にFacebookなどで告知されて明らかになっていたことから、出演者・パフォーマーでありながらも(就労ビザではなく)ESTAによる渡航をする可能性があるとして当局があらかじめ睨んでいた可能性も考えられます。または当人たちが前述したESTAのルールに明るくなく、入国の際に渡航目的の説明を十分におこなえず、疑いの目を向けられてしまった可能性もありえます。今回のケースはどうかわかりませんが、場合によっては数年間の入国拒否などといったペナルティを受けてしまう可能性も考えられるため、就労ビザを取得せずにイベント出演しようとすることは、特に政権が変わり入国審査が厳しくなったここ1年強の間ではご法度とされています。現地のイベンターやコーディネーターであれば、誰しもが知っている常識的なことなのですが……」

 今月12日には、マレーシアのイベント出演を予定していた複数の日本のアイドルグループが、現地のイベントに急遽出演できなくなる事態が発生していた。「主催者都合による公演中止」と発表されているものの、インターネット上では現地に応援に駆けつけた一部ファンの発信により、政権交代によるトラブルが関係していたと伝えられている。

「近年、日本のアイドルグループやコーラスグループなどが日本以外の国々で開催されるイベントに出演するケースも非常に増えてきています。しかしながら、ノービザ入国でイベント出演を行う場合やCD等の物販を行う場合の取り締まりや罰則規定などは、特にこの数カ月の間に、各国にて大きく様変わりしています。各国で国籍や人種をまたいださまざまな事件が起きている影響からか、これまでノービザでのイベント出演や公演、即売会等についてあまりうるさくなかったいくつかの国々でも2018年以降、特にこういったケースの取り締まりが厳しくなってきているとも聞きますので、今後、海外現地へ就労ビザを持たずに渡航しイベント出演する予定のアーティストやアイドルグループは、特に注意が必要ですね。現地のイベンターが問題ないと言っている場合でも、今回のように渡航先の空港で入国拒否されるケースもありますし、その後数日間拘束されてしまうケースも十分考えられます。最悪、一生涯その国への渡航禁止などといった状況となってしまった場合においては、それはプロダクションや主催者ではなくアーティスト本人のペナルティになってしまいますので……」

 近年の変わりゆく国際情勢の中で、アーティストやパフォーマーの国際展開を取り巻く環境も変化しているようだ。

最終更新:2018/05/31 22:30
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