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殺人未遂容疑で逮捕の”綾瀬コンクリ殺人事件”元少年「いま思えば人間だとか思ってなかった」

「だんだん女子高生を女の人と見なくなって、ぼくらと同じ(仲間の)ように感じていたと思います。殴って反応を示さなかったことも、女に見えなかったことに入ります」(B/以下、原文ママ)

 そして監禁から41日目となる1月4日、麻雀で負けたAは、その腹いせを解消するために、彼女に暴行を加える。ろうそくが顔に垂らされ、鉄アレイが腹に落とされた。さらに、B、C、Dがそれに加わる。当時を振り返った、Cの供述から見える無自覚さは空恐ろしい……。

「そういうように殴ったりするのがおもしろいというか。いま思えば人間だとか思ってなかったですけど」

 そんな「おもしろ半分」の暴行の末に、被害者は殺されたのだ。

 遺体は、ドラム缶に入れられ、コンクリートを流し込まれた。近くの川に捨てようとしたが、Bが「化けて出るかもしれない」と怖がり、東京湾埋め立て地の草むらに捨てられた。

 Aは、裁判所に提出した上申書で、このように書いている。

「ぼくは、いま、女子高生にほんとうにすまないことをしたと思っています(中略)生命というのは、言葉では説明がつかないくらい、尊いものなのです。ぼくは、いま、それを知って、ほんとうにすまないと思っています」

 だが、残念なことに、そんな反省は長続きしなかったようだ。裁判の結果、 Aが懲役20年、Bが懲役5年以上10年以下、Cが懲役5年以上9年以下、Dが懲役5年以上7年以下で量刑が確定したが、前述のCによる殺人未遂事件のみならず、Bは99年に出所後、暴力団の構成員になり、04年にまたしても監禁事件を引き起こしている。また09年に刑務所を出所したAは、13年に振り込め詐欺の容疑で逮捕された。

「更生」を前提にした少年法に守られた少年たちだったが、出所後の彼らの人生は、その期待を裏切るものだったと言わざるを得ない。

 英国などでは凶悪少年犯罪の匿名性解除の動きが進んでいるというが、日本でも今回の事件をきっかけに、いま一度、少年法のあり方が見直されるべきだろう。

(文=萩原雄太[かもめマシーン])

最終更新:2018/09/04 09:24
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