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週刊誌スクープ大賞

凶暴な野犬同士の共食いも……楽園だったはずの「ピースワンコ」で獣医が見た“地獄絵図”

 大相撲は稀勢の里の意外な頑張りで盛り上がっているが、注目は白鵬の異様なまでの勝負に対するこだわりである。

 批判された張り手を、今場所は封じない。何とでもいえ、勝てばいいんだろうという土俵は、鬼気迫るものがある。

 大相撲の混乱を招いた原因をつくった貴ノ岩は、先場所、十両優勝して幕内に戻った。

 貴乃花親方が倒れるというアクシデントがあったが、貴ノ岩は、新潮によれば、モンゴル互助会とは今でも親しく付き合っているという。

 錦糸町にできたモンゴルスナックには、白鵬などと花を贈ったそうだ。

 また、貴乃花親方が知ったらと、心配になるが、新潮によれば、知ったとしても親方は何もいわないだろうと、タニマチが話している。

 もうこれ以上、事を起こすより、静かにして弟子を育てるほうに全力を傾けるようだ。

 フライデーが、貴乃花親方がコンビニの前で煙草をふかしている姿を撮っていたが、身体の方は大丈夫なのだろうか。

 ところで樹木希林が亡くなった。享年75。得難い女優だった。どんな役でもこなすというより、自分のものにしてしまった。

 ずいぶん彼女の映画は見ている。どれを見ても同じような役柄だが、主役でもわき役でも、樹木希林がいるだけで、彼女の映画にしてしまう。

 昨夜、録画してあった是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』を見た。阿部寛と真木よう子が離婚した夫婦で、樹木希林が阿部の母親役。

 ダメな息子を真木とよりを戻そうとあれこれするのだが、それもかなわず、真木の前で涙を流す。

 演技ではない。本当の親子のように思える。演技を超えた存在感とでもいうのだろうか。こうした役者はなかなか出てこない。

 9月16のAERA.dot(18:21配信)が、昨年樹木希林にインタビューしたものを再録している。病気のことをこう語っている。

「私は(放射線治療で)薬はなにも飲んでいないの。で、よく人に聞かれるのよ。『夜は眠れますか?』って。『はい、よく寝ますよ』。『薬は?』『飲みませんよ』。食べる物も自由。お酒も控えていない。そうすると『じゃあ、あなたは一体なんなんですか?』って言うから『全身がんですよ』って。でもそれは事実なのよ。(中略)
『老後がどう』『死はどう』って、頭の中でこねくりまわす世界よりもはるかに大きくて。予想外の連続よね。楽しむのではなくて、面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やってけないもの、この世の中」

 死を恐れず楽しむか。また惜しい役者がいなくなった。

 お次は新潮。暴力団は憎むべき存在ではある。だが、暴力排除法によって銀行口座を持てない、部屋も借りられない、携帯電話も持てずホテルにも泊まれないと、社会生活を送れないほど締め付けることがいいのかという疑問は、私にもある。

 組員の妻や子どもの口座まで解約し、ヤクザから足を洗っても5年が経過しないと、暴排法の縛りが取れないそうだ。

 ジャーナリストの溝口敦のいうように、暴排条例は暴力団の活動を制限することが目的なのに、「にもかかわらず、暴排条例のせいで、辞めた後に生きていくことが難しくなっており、矛盾していると思わざるを得ません」。アサヒ芸能によると、分裂した任侠山口組が六代目に合流するという動きがあるという。司組長は「作り話だ」と切り捨てたそうだが、分裂によって、小さな組は維持が難しくなってくるはずだ。

 生活権まで奪うことでヤクザたちが追い込まれ、一か八か、暴発させてしまっては元も子もない。

 ところで、日本体操協会の塚原千恵子強化本部長と、彼女のパワハラを告発した宮川紗江との争いは、週刊誌を巻き込んで果てしなく続いている。

 文春が塚原夫妻にも選手に暴力を振るった過去があるじゃないかと、元選手たちの証言を並べて攻めれば、新潮は、宮川に日常的に暴力を振るっていた速見佑斗コーチの理不尽な暴力と、カネにまつわる疑惑を取り上げ、さらに、宮川と速見は「DVカップル」だと、2人の仲を“邪推”するのである。

 どこまで続く泥濘ぞ。私は、両誌を読み比べて、どんなに選手への思いが強かろうと、速見が宮川に暴力を働いたことは間違いないし、本人もそれを認めているのだから、宮川のコーチを続けていく資格をはく奪するのは致し方ない。

 塚本夫妻のほうも、千恵子が過去に暴力をふるっていたことは、数々の証言から明らかだし(文春で、夫の塚原光男も、過去にそういうことがあったのは事実だと認めている)、強化本部長という立場を利用して、有力選手を自分のいる朝日生命に勧誘したことも事実。

 ならば、喧嘩両成敗が妥当なところではないか。人心を一新して、才能のある宮川を、これからどう育てていくのかを、体操協会と両親たちで真剣に考える。第三者委員会もおおよそ、そういう結論を出すのではないか。そう思うのだが。

 私はこの欄でもよく、雑誌は編集長のもので、同じ雑誌でも編集長が替わると、違う雑誌になると書いてきた。このところの文春を見ていてその思いを強くする。

 スクープのないのは致し方ない。どんなに頑張っても不倫スクープがそう簡単に取れるとは思わない。だが、誌面に活気がないのだ。取り上げるテーマも、新潮と横並びが多い。

 今週も、右に塚原夫妻の暴力問題、左はまたまた小室圭のNY事情。他誌とは違う誌面をつくろうという気概が、失礼だが、感じられない。

 社長交代時の呆れた大騒動と新谷ロスは大きかったと思う。文藝春秋、新潮、講談社という老舗出版社が、それぞれ大きな問題を抱え、揺らいでいる。心配である。

 ジャニーズ事務所の滝沢秀明が、先に文春が報じた通り、現役を引退してプロデューサーに専念すると発表した。ジャニー喜多川社長の後継者になるのかどうかはわからないが、メリー喜多川の娘はどうするのか。内紛が起こるような気がする。

 そうした影響ではないだろうが、事務所のタレントたちの不祥事が止まらない。フライデーによると、関ジャニ∞の錦戸亮(33)は、2年に渡って付き合っていた女性との“不貞関係”が明るみに出たが、今度は、別の女性とトラブルを起こしていたそうである。

 友達に誘われ、一緒に錦戸の泊まっているホテルで飲んだだけで、隣の部屋に連れ込まれ、避妊具もつけずに無理やりSEXをされたと、20歳の女性が告発している。

 妊娠したかもしれないと不安に思って、錦戸に連絡を取ろうとしたが、拒否されたそうだ。

 長年、ジャニーズ事務所のタレントとして甘やかされてきたツケが噴出してきていると思わざるを得ない。

 吉澤ひとみ(33)というタレントが、私の家のすぐ近くの東中野の路上で、酒に酔って車を運転して、ひき逃げ事件を起こし逮捕された。

 酒の量も半端ないようだ。何しろ基準値の4倍近いアルコールが検出されたというのだから。吉澤は、元「モーニング娘。」同期に加護亜依、先輩に矢口真理がいるというから、スキャンダルはお手のものか。

 15年にIT関連企業をやっている男と結婚して、翌年男児を出産している一児の母である。だが酒が好きで、外では飲まないそうだが、家で飲む。明石家さんまが一緒に飲んで、「もういやだ」とサジを投げたと、新潮が報じている。

 前の日も、亭主と飲み、マクドナルド練馬田柄店で仕事(どんな仕事だ?)があり、慌てて車を運転して事故を起こした。

 それも、2人も轢いて、その場から逃げ出し、あとから警察に110番している。

 もはや芸能界復帰は難しいようだが、文春は、亭主の母親(義母)にインタビューしている。嫁姑の仲は良好だったようで、「ひとみちゃんのことは家族みんなが大好きです。償って戻ってきたら、私たちは温かく迎えます」と話している。

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