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リニューアルで大食いの醍醐味が激減……『大食い女王決定戦2018』が犯した失敗とは? 

■「完全リニューアル」で生じた問題点

 決勝で行われたのは「ご飯のお供対決」である。テーブルにはズラーッと47個の白飯の茶碗が並び、各都道府県が誇る“ご飯のお供”がそれぞれに乗せられている。47都道府県のどこまで制覇できるかを競う大食い対決である。

 このシステムには違和感を覚えた。これまでの決勝は、おかわりのたびに積み上がる食器の高さが盛り上がりを喚起していた。飛び交う「おかわりください!」の声には緊迫感があった。

 しかし、今回は、ご飯を食べ終わるごとに挑戦者が席を移動するだけ。47都道府県制覇を淡々と目指すのだ。地味だった。静かな決戦会場。盛り上がりに欠けている。

 目につく部分はほかにもある。不自然なほどグビグビお茶を飲んでいた菅原。推測だが、時間がたつにつれ、ご飯が冷めてカピカピになり、のみ込めなかったのではないか? 無粋な心配をしてしまう。余計な情報が多い決勝でもあった。

 今大会の問題点は明白だ。大食い特番なのに、食べる姿を映す時間が短すぎる。走ったり移動したり、ノイズが多すぎる。“大食い”の醍醐味を削ってどうするのだ。

 とはいえ、結果については別問題。30年目を刻む記念大会で優勝したのは、アンジェラ佐藤だった。彼女には素直に祝福を送りたい。終始、テレビを意識しながら振る舞っていたのも見事。さすがは、北海道で活動するローカルタレントである。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/09/20 15:10
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