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リニューアルで大食いの醍醐味が激減……『大食い女王決定戦2018』が犯した失敗とは? 

■“名脇役”を全うしたロシアン佐藤

 緊迫した空気の中、一人別世界にいた戦士のことも記しておきたい。ロシアン佐藤である。

 例えば、4回戦のグルメマラソンにおける彼女の姿。店舗から店舗へ移動する際、他の選手はタクシーに向かって一目散。一刻を争うのだから当然だ。なのに、ロシアンは完食するや「トマトのソースがさっぱりで、おいしかったでーす!」と店員に感想を残すのを忘れない。一人、独特のノリでいた。

 レタス対決でのロシアンも独特だった。レタスをゆで、体積を落とすことばかり意識していたレジェンド勢。もちろん、ロシアンもレタスを湯がいた。でも、すぐにはかっ込まない。それは熱すぎる。ロシアンは、湯がいていないレタスでアツアツのレタスを包むのだ。こうすれば、包む側のレタスもしんなりするという算段である。レタスをレタスで巻く“ロシアンロール”が、こうして完成! 食べ姿も、緑色の春巻きを頬張ってるみたいでおいしそう。口が大きいので、他の選手より食べ方がキレイなのも好感度高し。

 ロシアンは、見事に4回戦を突破した。菅原、アンジェラ、ロシアンによるレジェンド対決が決勝の組み合わせだ。

 3人の顔ぶれを見た瞬間、筆者はロシアンの3位を確信した。競技として“大食い”に向き合う菅原とアンジェラ。一方のロシアンは自分のペースでおいしく食べることを優先する、タイトル欲がない名脇役。今回、ロシアンは“癒やし系”の役どころを全うした。

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