日刊サイゾー トップ > カルチャー > ネット  > 「Netflix」の弱点って?

コンテンツ予算1兆円越えの「Netflix」弱点は原作が連動して売れたりはしないこと

「Netflix」より

 破竹の勢いで事業を拡大するNetflix(ネットフリックス)。2018年度には、コンテンツ予算に80億ドル(約9,000億円)を準備しているとして、昨年秋に話題になっていたが、その額はさらに上積みされて130億ドル(約1.4兆円)に達しようとしている。このうち、8割を超える部分は、同社の映画やドラマシリーズへと投じられているのである。

 同社がカリフォルニア州で、DVDのオンラインレンタルサービスとして誕生したのは1997年のこと。それから20年あまりで、ハリウッドのどんな会社をもしのぐ巨大企業が誕生したのである。

「同社は、債券の発行で資金を増加させています。つまり、借金も増加している状況です。ただ、世界のクリエイターや制作会社も目を離しません。投資の分だけ、優良コンテンツも集まるので、債務は十分に返済できると考えているのでしょう」(業界誌関係者)

 確かにNetflixの勢いは、日本の映像業界の動きも変えている。さまざまな企画を立て、スポンサー企業を募ったり、製作委員会の座組を考える中で「Netflixに話をしてみましょう」という意見は必ず出る。

 もちろん、そのほとんどがうまくいくわけはないのだけれども、Netflixは「なんだかわからないが、映像作品に出資をしてくれる企業」という存在感だけは増している。

 さらに、独自コンテンツの増加は、映像作品の在り方も変えつつある。これまで、多くの映像作品は、なんらかの形で映画館で公開して「劇場公開作品」として箔を付けるのが当たり前だった。でも、最初からハイレベルな独自作品を配信するNetflixの方針は、そんな箔を付ける必要性すら、過去のものにしようとしている。

 快進撃を続けるNetflixだが、決して盤石とはいえない部分もある。それは、メディアミックスの弱さである。

「ある小説が、映画化されるという情報を得て、いち早く劇場公開作としてプロモーションの準備を進めていたのですが……映画じゃなくて、Netflixでの配信でした。どんな優れた作品でも、Netflixで観て原作も読んでみようと考える視聴者は少ないんです」(出版社社員)

 いくら配信で観た映像が面白くても、それはつかの間のこと。決して、ユーザーが原作なり関連商品を欲しくなる段階にまでは至らない。これが、動画配信の弱点なのか。
(文=是枝了以)

最終更新:2019/03/14 12:56
こんな記事も読まれています

コンテンツ予算1兆円越えの「Netflix」弱点は原作が連動して売れたりはしないことのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、世の中に埋もれる過去の名作マンガを発掘!

イチオシ企画

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

現在「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。
写真
特集

吉本騒動、どう着地する?

松本人志、明石家さんまに加え、島田紳助も参戦! お笑い帝国は一体どうなる?
写真
人気連載

エルトン・ジョン自伝映画

 人気ロックスター、エルトン・ジョンの半生を...…
写真
インタビュー

くまだまさし、テレビを断る理由

「くまだまさしは、テレビのオファーを断っている」  その情報がわれわれの耳に飛び込ん...
写真