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【wezzy】

『ミュージックステーション』へのDA PUMP出演はジャニーズ事務所による圧力の終焉を意味する?

 11月2日放送『ミュージックステーション』にDA PUMPが21年ぶりに出演。今年大ヒットした「U.S.A.」と、彼らの代表曲である「if…」を『ミュージックステーション』で“初めて”披露した。

 これが歴史的な邂逅であるとしてインターネット上で大きな話題となった。というのも、DA PUMPは“ジャニーズ事務所の圧力によって『ミュージックステーション』から干されていたボーイズグループ”の代表格だからだ。

 DA PUMPがデビューしたのは1997年のこと。安室奈美恵やSPEEDやMAX など沖縄アクターズスクール系アーティストのブームもあって瞬く間にブレイク。1997年10月にリリースされた2ndシングル「Love Is The Final Liberty」で早くもオリコントップ10入りを果たした。

 そんな時期に事件は起こる。1997年11月14日放送回でDA PUMPはKinki Kidsと共演する予定だったのだが、放送当日にKinki Kidsの姿はなかった。これは、DA PUMPの勢いに脅威を感じたジャニーズ事務所による“恫喝”のボイコットであると言われている。  これ以降、DA PUMPは『ミュージックステーション』に出演していない。だから、2000年リリースの「if…」が今回の出演で『ミュージックステーション』初披露となったのである。

 同じように、『ミュージックステーション』への出演がなく圧力を受けているとされてきたアーティストには、w-inds.、Lead、元Folderの三浦大知といったライジングプロダクション所属タレントの名前がよくあがる。

 DA PUMPの件から時が経ち、ジャニーズ系とは若干畑違いのLDH所属グループであったり、東方神起やBIGBANGなどK-POPのボーイズグループが『ミュージックステーション』には出演してきた。三浦大知が2016年5月6日放送回に初出演した際も驚きの声が上がったが、徐々にジャニーズ事務所による圧力は薄れてきているのかもしれない。

 2010年代になっても続いていたジャニーズ事務所による圧力
 しかし、w-inds.、Leadの他にも、超特急、BOYS AND MEN、Da-iCE、DISH//といったボーイズグループは、人気的には出られてもおかしくないが、いまなお『ミュージックステーション』に出演していない(w-inds.に関しては橘慶太がソロで出演したことはある)。

 ここにジャニーズ事務所の圧力がいまだ絡んでいることを、2017年2月18日に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)での「次世代イケメンだらけアイドル30人大運動会」騒動は象徴していた。

 この企画は、超特急、BOYS AND MEN、Da-iCE、XOXのボーイズグループ4組と、イケメン芸人軍団の5組が、グループ対抗で跳び箱、相撲といった競技を行うものだったが、放送では、司会の岡村隆史(ナインティナイン)が持っている台本や、審判の加藤浩次(極楽とんぼ)が付けている名札など、画面のいたるところにボカシの加工がされていた。

 通行人や車のナンバーであったり、スポンサーのライバル会社の商品が映った際などにボカシを入れるのはよくあることだが、出演者の台本にボカシが入れられるのは明らかにおかしい。

 事前に放送されていた告知ではボカシがつけられておらず、そこには「ジャニーズ以外だらけの大運動会」と書かれていた。これにジャニーズ事務所から抗議が入ったため、その文字が書かれたものを消さざるを得なかったからではないかとの話が有力だ。

DISH//やBOYS AND MENで取り沙汰されたジャニーズによる圧力
 映画『君の膵臓を食べたい』や映画『勝手にふるえてろ』などに出演する北村匠海が2018年1月に『逃走中』(フジテレビ)に出た際、「俳優」とだけ紹介されて、彼の所属するDISH//の名前が出なかったためツイッターを中心に異論の声が続出したこともある。同番組には、神山智洋(ジャニーズWEST)、宮田俊哉(Kis-My-Ft2)、松島聡(Sexy Zone)といったジャニーズ事務所所属のアイドルが出演していたため、忖度あるいは圧力が働いているのではないかとの声が出た。

 2016年に日本レコード大賞で新人賞を受賞したBOYS AND MENにはこんなことがあった。

 2016年9月5日付のオリコン週間シングルランキングでBOYS AND MENはKis-My-Ft2と直接対決することになり、結果的には、Kis-My-Ft2「Sha la la☆Summer Time」がBOYS AND MEN「YAMATO☆Dancing」を敗って1位となった。

 しかし、発売当初の状況は違った。発売日のオリコンデイリーランキングではBOYS AND MENが16.7万枚を売り上げて優位な状況に立っており、ここで、BOYS AND MENとKis-My-Ft2のファンによる「買い支え」対決が始まったのだ。

 そんななかでの大事な週末に騒動は起きた。BOYS AND MENは8月27~28日に地元・名古屋の中京テレビハウジングみなとにて、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)に関連したチャリティーイベントを実施し、その場で「YAMATO☆Dancing」の購入特典会を開催していた。

 27日および28日の第1部と2部は通常通り行われたものの、最も盛り上がるはずの最後のイベントである第3部が急きょ「会場の都合」で中止になってしまったのだ。

 メンバーは口々に無念を訴えたが、そのなかでメンバーの水野豊がブログのなかで<人は、何かに挑戦するとき必ず大きなチカラがその目標を取り上げようとしてきます>と書いていることから、ジャニーズ事務所の圧力説が浮上。真相は藪の中だが、2003年以降の『24時間テレビ』は必ずジャニーズ事務所のタレントがメインパーソナリティーを務めるイベントとなっており(2016年のメインパーソナリティーはNEWS)、また、これまでジャニーズ事務所が行ってきた非ジャニーズ系ボーイズグループへの圧力の歴史を考えると、このような憶測が立っても仕方がないと言えよう。

 先に述べた三浦大知の『ミュージックステーション』出演も画期的な出来事として音楽ファンの間で語られてきたが、DA PUMPの出演はそれ以上に、長年の確執を超えた歴史的な出来事であるといえる。

 ジャニーズ事務所がボーイズグループの市場を独占できてきた背景には、非ジャニーズ系への圧力が機能していたという側面も大きい。そういった不公平な状況が是正されるための一歩となれば良いのだが。

(倉野尾 実)

最終更新:2018/11/10 07:15
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