日刊サイゾー トップ > カルチャー > マンガ  > 『BLACK LAGOON』の今後は?

『BLACK LAGOON』4年半ぶりに単行本が発売! 今後はどうなる?

『BLACK LAGOON(11)ロアナプラお土産セット付き限定版』 (サンデーGXコミックス)

 広江礼威のヒット作『BLACK LAGOON』(小学館)の単行本が4年半ぶりに刊行。待ち続けていたファンたちは歓喜に沸いている。

 2001年に「月刊サンデージェネックス」(同)にて読み切り掲載の後、2002年から連載が開始された、この作品。テレビアニメも2期放送された後、海外でのヒットも受けて第3期がOVAでリリースされるという世界規模の人気作である。

 だが、近年はたびたび休載。今回の単行本発売前の8月には、また「単行本作業のため」と理由を告げてそのまま休載となっている。そのため、業界内外では作者の健康不安もささやかれている状態である。

 健康不安もさることながら、作品そのものについて業界内外で語られるのは「読者が納得できる形で完結させるのが、相当難しい」ということ。というのも、連載開始からすでに16年を迎え、作品と現実の世界情勢が大きく乖離してしまっているからだ。

 ご存じの通り、物語の舞台は東南アジアの架空の都市・ロアナプラ。そこには、世界の犯罪組織や反体制勢力が集っているという設定である。だが、そこで描かれる勢力構造が、すでに過去のものとなっているのだ。

「物語で描かれている時代は冷戦崩壊後。1990年代後半ごろだと考えられます。連載開始前年の2001年には9.11がありました。その後、イラク戦争を経てイスラム原理主義勢力という、当時は考えられなかった勢力が台頭し、世界規模の脅威となっています。物語で存在感を発揮しているCIAも9.11が阻止できず、その後も失態を繰り返しNSAに存在意義を奪われています。今の世界情勢で、どこの国の政府もロアナプラのような街を“必要悪”として認めはしないでしょう」(編集者)

 ロベルタ編で多くのページを割いて描かれたコロンビア革命軍も、追い詰められた末に武装解除。そのスポンサーであったキューバもアメリカと国交を正常化している時代。そんな世界情勢で、考えられる完結は、ロアナプラの滅亡であろう。

 結果、物語はハッピーエンドでもバッドエンドでも後味の悪いものになりそう。しかし、それでこそ『BLACK LAGOON』の持ち味といえるのかもしれない。
(文=ピーラー・ホラ)

最終更新:2018/11/20 22:30
こんな記事も読まれています
関連キーワード

『BLACK LAGOON』4年半ぶりに単行本が発売! 今後はどうなる?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

イチオシ企画

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

現在「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。
写真
特集

ジャニーズ新体制始動でざわざわ

TOKIO城島結婚で山口が電撃復帰に現実味!?
写真
人気連載

5年間お蔵入りになった過激作

 走り続けていると次第に息が苦しくなるが、し...…
写真
インタビュー

ここがヘンだよレコード会社

 今年3月、麻薬取締法違反容疑で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の実刑判決が言い...
写真