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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

突然の”三国志談義”にもスマートに対応! サクッとわかる『三国志』入門講座

■とりあえず知っておきたい、三国志の主要登場人物9人

 三国志には無数にキャラが登場します。当然ながら、覚えれば覚えるほどドップリと三国志ワールドに浸れるのですが、今回の目的はあくまでも世間に話を合わせるためのにわか知識をつけることが目的ですので、とりあえず最重要な9人だけを押さえておきましょう。

劉備…ご存じ、本作品の主人公にして絶対的センター。ほかの武将に比べて、武力も知謀も秀でているわけではなく、出世欲もそんなになく、いまいちパッとしない感じですが、民衆思いで、仁義を重んじ、裏切りや卑怯な行いを絶対やらないというスタンスを貫くため、劉備を慕って三国志を代表するスター武将たちがどんどん集まってきます。このカリスマ性こそが劉備の持つ特殊能力なのです。

張飛…「桃園(とうえん)の誓い」によって義兄弟となった、劉備・関羽・張飛の桃園三兄弟の末弟で、劉備のカリスマ性に最初に気づいた人物。酒癖が悪く短気で、問題行動が多いのですが、いざ戦いになると一人で千人分の力があるといわれる「一騎当千」状態になります。とにかく信じがたい強さを見せる三国志最強武将の一人です。

関羽…桃園三兄弟の次男。張飛と同等レベルの強さを持つ上、頭脳明晰な人格者で、暴走機関車のような張飛をいさめられる数少ない男ということで、トータル的には張飛よりも高評価されている武将です。劉備は初期の段階で、関羽・張飛という三国志界有数の最強武将2人を部下にできたことが超ラッキーといえます。こんなご都合主義な展開は、ジャンプのマンガでもあんまりないです。

曹操(そうそう)…劉備にとって、最強にして最大のライバルといえば曹操。アムロに対するシャア、ケンシロウに対するラオウみたいな存在です。若い頃から戦術の天才と呼ばれ、三国のうちの一国「魏」を建国。常に中華統一の野望でギラギラしており、スキあらば劉備を潰してやろうと思っています。性格的には劉備とは真逆で、冷酷非道でズル賢いイメージがあり、作品中でもヒールとして扱われています。

呂布(りょふ)…三国志前半の最強キャラ。張飛や関羽でさえ、全盛期の呂布には勝てませんでした。とにかく鬼のように強いのですが、オツムのほうはめっぽう弱めで、文官にそそのかされて軽率に行動しがちです。劉備をはじめとする自分を助けてくれた恩人に対してもすぐに裏切る、超スーパー裏切り者キャラでもあります。最後は貂蝉(ちょうせん)という三国志を代表するハニートラップ美女にハメられた挙げ句、曹操に殺されます。

孔明(こうめい)…劉備率いる蜀軍の軍師として活躍する人物で、三国志における事実上の2代目センター。その存在は、ほぼネ申といえます。なにしろ、孔明の考えた作戦はほぼ100%成功し、敵に壊滅的な被害を負わせる上、誰々がいつ頃死ぬ、みたいな予言までできてしまうので、敵味方含め、みんな孔明の神業にビビりまくり。

 それまでは、「力こそパワー」みたいな武力によるバトルが中心だった『三国志』が、孔明の登場を機に、頭を使って作戦で勝つという頭脳戦中心に変わっていくため、作品としてもがぜん面白くなっていきます。『三国志』の前半を読んであまりハマれなかった人でも、孔明が出てくる21巻ぐらいまでは頑張って読むことをオススメします。

趙雲(ちょううん)…劉備率いる蜀軍で、張飛・関羽に次ぐ第三の最強武将が趙雲。張飛・関羽だけでも十分最強なのに、さらにもうひとり最強武将が追加されるという恐るべき層の厚さ。プロ野球で言ったら、バース・掛布・岡田がいた頃の阪神タイガースみたいな感じでしょうか。この趙雲は、張飛や関羽が年老いてだんだん出番が少なくなってくる中盤から後半にかけて輝く存在です。

孫権(そんけん)…三国のうちの一国「呉」の皇帝となる人物。呉のイケメン軍師、周瑜(しゅうゆ)率いる水軍を使った攻撃が得意です。劉備や曹操に比べると脇役っぽいポジショニングですが、3人の中では一番長生きしたのが孫権でした。

 孫権を覚えるついでにといってはなんですが、孫権の父・孫堅や兄・孫策も三国志における重要キャラクターですので、まとめて覚えておいて損はありません。

司馬懿(しばい)…作品後半に出てくる魏の軍師。最強すぎて神状態だった孔明に唯一、対抗できたのが司馬懿です。劉備や曹操が病死した後、蜀は孔明、魏は司馬懿が率いることになるのですが、孔明と司馬懿の頭脳対決は『三国志』後半の最大の見せ場といえます。

 正直なところ、司馬懿も孔明の神がかった戦術にはやられっぱなしで、3:7ぐらいで孔明が圧勝しているのですが、孔明が途中で病死してしまうため、最終的に試合に負けて勝負に勝つ感じで、美味しいところを持っていく存在となります。

 こんな感じで独断と偏見で9人だけに絞り込んでしまうと、三国志好きの面々からは、なんだよ、董卓(とうたく)や于禁(うきん)を知らないのかよ、モグリだな! などと批判されてしまうかもしれません。そんな時は、「ああ于禁、アニメ版ではなぜか女だったあの于禁ね!」とかテキトーなトリビアを混ぜつつ相槌を打っておけば、なんとかなるでしょう。

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