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青木崇高『西郷どん』”ひさみちゅ”好演で「優香の旦那」から脱却! 

スターダスト公式サイトより

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 NHK大河ドラマ『西郷どん』。1年にわたって放送されてきた同作も、いよいよ来週16日に最終回を迎える。そんな中、鈴木亮平演じる主人公・西郷隆盛と同様、ひときわ存在感を放ったのが島津久光だ。演じているのは青木崇高。どうやら今、彼がキテいるらしい。

■ドラマチックでわかりやすい久光の人生

 まず、『西郷どん』について知らない視聴者のために説明しておこう。そもそも久光は薩摩藩主でも島津家当主でもなかったが、国父、つまり父親のように尊敬される人という立場で藩の実権を握っていた。

 だが、彼の人生は波瀾に満ちている。そもそもは、10代藩主・島津斉興(鹿賀丈史)と側室・由羅(小柳ルミ子)の子だ。一方、正室の子で、類いまれな才能を持った異母兄・斉彬(渡辺謙)に憧れ、その背中を追いかけているというわかりやすい構造。

 さらに加えて、そんな兄・斉彬公に重用され、どんどん出世していく西郷に嫉妬し、激しく嫌うという、これまたドラマになりやすい、もしくはいかにもマンガ的なバックグラウンドだ。

 片や、今作の西郷のパーソナリティーは最後まで謎であった。主君・斉彬の死を追って自害したいと必要以上に泣き叫んだかと思えば、やたら好戦的になったりして、脚本家が同じでも、演出家が変わるだけでこうも違うのかというくらいブレブレだった。

■青木のデフォルメ VS 鈴木亮平の体重の増減

 さて、翻って久光だ。そんなすんなり理解できる彼の生い立ちとともに、久光人気を加速させたのが、やはり青木のデフォルメと熱演だろう。「まなこ」と言ってしまいそうなその目力の強さ、気にならずにはいられない長い“もみあげ”、さらに何かにつけて顔を紅潮させるその瞬間湯沸かし器ぶり。

 セリフ回しも異彩を放っていた。どういうシチュエーションの話かは割愛するが、「酔うておられぬのなら、ないごてころころころころ考えを変えられるのじゃ!」「もうええって!無理無理無理! 一蔵帰っど! おいはもう帰る! 帰る帰る」(26話「西郷、京へ」)であるとか、 「異国異国異国異国異国の猿まねじゃったら馬でも鹿でもできっど」(41話「新しき国へ」)と、SNSが盛り上がりそうなリフレインを多発していた。

 対して鈴木は、体重増減させ、その時代時代の西郷を“演出”していたが、どうしてもほぼ毎回その体重にしか目がいかず、演技そのものの正当な評価ができなかったきらいがある。辛辣なことを言うようだが、体重を減らさなくても、西郷を生き切ることはできたはずである。


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