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新元号「令和」すでに中国で商標登録されていた!

日本の新元号をトップニュースとして報じる中国メディア(環球時報より)

 4月1日、日本の新元号が「令和」に決まった。このニュースは世界各国のメディアでも報じられたが、中でも大きな反応を示したのが中国だった。国営放送・CCTVをはじめ、「人民日報」や「環球時報」などの官製メディアもトップニュースとして報じた。

 特に、これまで日本の元号は中国の古典書を参考にしてきたが、今回の選定では日本最古の古典和歌集「万葉集」が参考にされたことについて、驚きをもって伝えられたようだ。

「環球時報」ネット版(4月1日付)では、「日本の新元号『令和』、中国の痕跡を消すことはできない」と報じ、「『万葉集』は中国では『詩経』に相当する国家最古の歌集である。しかし、『万葉集』の詩歌は、その形式・表現・編纂において、中国の漢詩の影響を強く受けている」と伝え、新元号の由来が中国にあることを強調。

 また、新元号の参考にしたとされる「梅花の歌」32首の序文については、「東晋の政治家・書家である王羲之(おうぎし)の『蘭亭序(らんていじょ)』を下敷きにしている」とする日本の専門家からの指摘を伝えた朝日新聞の記事を紹介するメディアも多い。

 中国のネット上でも「漢字を使っている限り、脱中国とは言わせない」「そもそも元号という文化自体、中国から伝わったものなのに」「日本の右翼が“脱中国”と騒いでいるが、中国の古典書には令和という文字を使用した文章がたくさん存在しているのを知らないのか」など、“脱中国”というキーワードに敏感に反応する意見が相次いでいる。

 ちなみに中国では、「令和」という姓名を持つ人物が存在するほか、「陳令和」「林令和」「王令和」など、ファーストネームとしても使用されている。

 また、中国の商標登録のデータベースなどで「令和」をキーワードに調べたところ、商品名に「令和」という文字を使用している企業が複数見つかった。中国では日本の商品名や地名などが商標登録される「横取り」事例も頻発しているが、これらはいずれも新元号発表前に登録されたものだ。

 今回の発表に際し、安倍首相直々に新元号への思いも語られたが、中国人にとっても親しみのあるものになりそうだ。

(文=青山大樹)

最終更新:2019/04/02 21:00
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