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『きのう何食べた?』原作超えシーン連発……シロさんの過去を暗喩した”いちごジャム作り”にニヤリ

文=寺西ジャジューカ

テレビ東京『きのう何食べた?』

 

 4月12日放送『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の第2話。

 このドラマは、原作に忠実な脚本になっている。マンガのセリフを、かなりそのまま再現している。なのに、生身の人間が演じることで、ドラマでしか成し得ない境地に達する瞬間があるのだ。

ドラマ版が原作を超える瞬間がある

 なんといっても、筧史朗(西島秀俊、以下「シロさん」)が富永佳代子(田中美佐子)の家に上がり、スイカを食べた場面を取り上げたい。

 本当は逐一種を取り、それをカットして食べたいシロさん。でも、「丁寧な食べ方をしたらゲイだとばれる」と彼は心配した。だから、男らしさを見せるべく、ワイルドにスイカにかぶりつく。

 ここ、ぶっちゃけ、マンガより色気が出ているのだ。原作のシロさんよりもイケメン。異常に険しい顔つきで、口から垂れるスイカの汁を拭う姿。危険な雰囲気である。各ドラマでやたらと公安の任務を背負う西島とマッチし、マジックが起きてしまっている。

「縦から見ても横から見てもカタギじゃないじゃない!」

 そりゃ、佳代子さんもうろたえるというもの。思わず、この場面で筆者は声を出して笑ってしまった。

 まだある。シロさんの元カノ・仁美(大島葉子)が店主を務めるパン屋に、矢吹賢二(内野聖陽、以下「ケンジ」)が偵察に行ったくだりだ。原作を読んだ際は、「夫の愛人がやってる小料理屋に偵察に行った正妻みたいな気持ちに勝手になられても……」というシロさに共感していた。でも、ドラマになると、不思議とケンジに入れ込んでしまうのだ。「もうちょっとケンジのことを考えてあげてよ!」と応援していた。役者・内野聖陽の力量によるものだと思う。表情や仕草が、あまりにいじらしすぎるからだろうか。

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