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陸連批判の大迫傑 本当に「私物化」してるのはどっち?

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大迫傑 公式Twitter(@sugurusako)より

 男子マラソンの日本記録保持者の大迫傑が、ツイッターで陸上競技連盟に物申し、陸連がそれに反論。五輪まで1年余りとなったこの時期に、トップ選手と協会がやり合う異常事態となっている。

 事の発端は、大迫がツイッターに「日本選手権、[本連盟強化委員が特に推薦する本連盟登録競技者] という枠で出場しようと試みましたが、叶いませんでした……」と書き込んだことだ。大迫は昨年のシカゴマラソンで日本記録を更新し、報奨金の1億円を獲得したことで話題になった選手。6月に開催される日本選手権の10000mにエントリーしようとしたが、その願いは却下された。箱根駅伝を30年以上見続けてきたスポーツライターはいう。

「マラソンで日本記録を更新して注目された大迫ですが、今回出場を狙った10000mでも過去に日本選手権で2回優勝しており、10000mのベストタイムは日本歴代TOP10に入る記録です。今や世界のマラソンのトップクラスは、5㎞14分台でフルマラソンを走りきってしまいますから、トラックでスピードを磨く練習は必須で、大迫も出場を希望したのでしょう」(スポーツライター)

 出場を却下された大迫は、「そろそろ陸連を私物化するのはやめた方がいいと思う」ともツイート。スポーツ界では昨年、体操、ボクシング、レスリングなど、多くの競技団体で不祥事が起きたばかりで、またしても協会絡みの不祥事かと思ってしまいそうだが、そういった単純な構図でもないようだ。週刊誌のスポーツ担当記者はこういう。

「大迫は、『自分ほどの実績があれば、必ず推薦されるはず』と思ったようですが、そもそも日本選手権に出る標準記録をクリアしていませんし、過去に推薦枠で出場したのは、アテネ五輪で金メダルを取った室伏広治と、日本代表として出場した国際大会でケガをした選手だけ。そもそも基準が不透明だからこその推薦枠なのに、自分が落とされたから『基準を明確にしろ』と言われても、陸連も困りますよ。その上、自分で『今の僕が上位に絡めるほど、日本選手権に出る選手は弱くない』と言っていますから、ますます推薦する理由がありません。

 大迫は高校時代から注目されてきた選手ですが、一方では大学時代、『レベルが違うから』という理由で他の部員と別に1人で練習したり、バラエティ番組で『報奨金の1億円は安い』『マラソンは退屈』『ゴール後に倒れ込むのは、“周囲への頑張ってるアピール”』といった主旨の発言をしたり、かなり我の強い選手です。今回の件に関しては陸連側に同情する声も少なくありません」(スポーツ担当記者)

 しかし東京五輪まであと1年。こんな状態の陸上界にメダルを期待できるのか?

「東京五輪に向けて陸上競技を盛り上げるために、トップ選手の参加表明を受け入れる余地がなかったのかという意見には、陸連も耳を傾ける必要があるでしょう」(スポーツライター)

 トップ選手の告発なのか、ただのワガママなのか……いずれにせよ誰も得をしない騒動なのは間違いないようだ。

最終更新:2019/04/29 10:00
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