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『ダースレイダー自伝 NO拘束』発売記念インタビュー【前編】

「CD回収を『仕方ない』って思っちゃう僕らもヤバい」ダースレイダー、電気グルーヴ騒動を斬る!

人生は全部ゲームだと思ってる

ダースレイダー自伝 NO拘束』(ライスプレス社)

――ダースさんが脳梗塞と診断された時、医師から説明を受ける前に、まずは個室で「あなたはもう戻れません。このまま悪化して死にますが、なんとか食い止めましょう」とソラマメ君みたいなキャラが苦渋の表情を浮かべながら朽ちていくビデオを見せられた、というシーンは非常にシュールでしたが、特に序章はHIP HOP的なモノの見方が反映されていますね。

ダースレイダー HIP HOPって、よくHIP HOP GAMEっていうんですが、僕は人生は全部ゲームだと思ってるんです。この本に出てくるいろいろな医者に対しても、“どうやってクリアするか”という感覚でいました。医者と聞くと一概にありがたがってしまいますが、実際には誠実な奴もいれば、うさんくさい奴もいるし、適当な奴もいる。ゲームだったら、冷静に分析できますよね。どんな能力を持っているのか、どんな技を使ってくるのか、といった具合に。権威ある人に自分が知らないことについて一方的に話されると、相手を信じるしかなくなっちゃいますよね? でも、実はそれってすごく怖いことでもある。そうならないためにも、まずは自分のことを知る。たとえば、自分に知識がない場合、人の言うことをどう受け取ってしまうのかっていうことを知っていれば違いますよね。そういう具合に、なるべく一つひとつの状況を自分なりに分析して、ゲーム感覚でクリアしていくのが大事かなと思います。病気も同様で、自分でゲーム的に数値化し、イメージ化してそれをどう乗り越えていくかを考えると、結構楽しくなってくる。重い病気でも、強敵として捉えて、「こいつ強えな~、なんとかしなきゃ」みたいに乗り越えていく。

 HIP HOP的な考え方で病気を捉えると、自分の中でポジティブに状況をリミックスできるんですよね。しんどかったり、つらかったり、苦しかったりというのは当然なんですけど、経験を経ることによってパワーアップしたり、自分の中でステージが上がるとか、強靭になるという意味での体験ができたと思える。それはHIP HOPを知らない人でも、こういう考え方で病気に向き合えば――というのを記せたと思っています。

――医療に対して思考停止状態になっている人って、実はすごく多いですよね。

ダースレイダー 高校の時、サッカー部の練習で腰を痛めて地元の病院に連れていかれたんですけど、そこがヤブ医者で。「試合出たいか?」って聞かれたので、「出たいです」って答えたら「じゃあ、出ていいよ」って。で、実際に試合に出たら、腰がグキッってなって立てなくなっちゃった(笑)。それで都立の大きな病院へ行ったら、医者に「なんで試合なんか出たんだ‼」って怒られて、「え? だって、前の医者は『出ていい』って言ったよ?」みたいな。その時の思考停止のせいで脊椎分離症になっちゃって、いまだに冬になると腰が悪いし、いろいろな体の機能が停止してしまうオマケがついた。

 セカンドオピニオンの医者でも、みんなそれぞれ言うことが違う。僕は、どんな状況でも、選択肢のある思考方法が重要だと思っています。選択肢は、場合によっては少ない時もあれば、たくさんある時もあると思うけど、選択肢がない状況に自分を置かないっていうのは思考停止を避ける考え方だと思います。

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