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『執事 西園寺の名推理2』銃弾を楽々とかわすスーパー執事、「あなたは一体、何者なの?」予告詐欺で謎は明かされず続編決定か

『執事 西園寺の名推理2』スーパー執事が安楽椅子探偵となり活躍するも、ゲイの描き方が酷すぎる?の画像1
テレビ東京系『執事 西園寺の名推理2』番組公式サイトより

 上川隆也が完全無欠なスーパー執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の最終話が14日に放送され、平均視聴率6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 今は亡き婚約者・山崎美鈴(声:林原めぐみ)の妹の和歌子(観月ありさ)が、刑事の守屋彰俊(大高洋夫)の殺害事件で重要参考人として警察から追われていることを知った西園寺一(上川)は、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)に促されて調査を開始。1年前にチェリストの高本が殺害された事件と関連があると踏み、刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)に協力を仰いで当時の捜査資料に目を通します。

 自宅のチェロ保管室で、守屋と同じくベルトらしきもので絞殺されたという高本。その手には丸い模様がつき、これが犯人を特定する手がかりになるのではと睨んだ西園寺は、遺体の第一発見者である高本の娘・ひなの(西田圭李)と、そのひなのにチェロを教える音大講師で高本の兄弟子でもある柿崎友介(飯田基祐)を訪問。事件後、チェロ保管室のドアプレートが紛失するも、警察が取り合ってくれなかった、という証言をひなのから得ます。

 ドアプレートの件は警察によって揉み消され、守屋はそのことを捜査していたために殺されたのではないか。そう推測した西園寺は守屋の手帳を調べ、メモを頼りに彼が足繁く通った場所に向かいます。

 するとそこには、和歌子の姿が。守屋は美鈴が殺害された事件の担当刑事だったため、その場所に隠された捜査資料に真犯人の手がかりがあるのではと足を運んだのです。ところがそこへ、高本の殺害事件で揉み消しに関わった捜査一課の刑事・久保勇作(榊英雄)が現れ、銃口を向けられてしまうのです。

 しかし、そこへタイミングよく駆け付けた西園寺は、銃撃をすべてかわし、久保を追い詰めます。久保は弱みを握ることで自分の都合のいい駒にできるよう、高本殺しの犯人に協力してドアプレートを隠したことを語るも、その犯人の名前を明かす前にビル屋上の分電盤に触れて感電死してしまうのでした。

 事件の真相を探る重要な手がかりを失ってしまった、と思いきや、西園寺はすでに犯人を特定。高本が師匠から譲り受けたチェロの弓を奪うために殺害したことや、凶器がチェロを床に固定するベルト状の器具・エントピンストッパーであることなどから、柿崎が犯人だと指摘します。

 柿崎は、自分よりも才能があり、師匠に期待されながらもプロの道を諦めてしまった高本を殺したことを白状。これによって和歌子の容疑は晴れ、一件落着となりました。

 さて感想ですが、今回は事件自体は大したことがなく、怪しい人物もほぼ柿崎しかいなかったため、謎解きの楽しさはありませんでした。弟弟子がプロの道を諦めたから殺す、という動機はかなり弱いと思いますし、チェロ愛が強いのかと思いきやエントピンストッパーで殺してしまうという点には矛盾が感じられました。

 しかし、今回は何といっても、第1話から“謎の女”としてちょこちょこ登場していた和歌子と、それ以上に謎の深い西園寺の秘密が明かされる、というのがメインだったハズです。少なくとも予告動画では、和歌子が西園寺に銃を突き付けて「あなたは一体、何者なの?」と迫ったり、「今よりずっと寡黙だった」というナレーション付きで、どしゃぶりの雨に打たれる過去の西園寺の姿が映されるなどして、視聴者の期待を煽っていました。

 ところが、西園寺は銃口を向けられても過去の話はせず、雨に打たれるシーンなど出てこず、ほとんど予告詐欺に近い状態でした。また、美鈴に関しては、誰だかわからない女優の後ろ姿に林原めぐみの声がアテレコされた状態で登場し、その死の真相も明かされなかったため、終盤で西園寺が、愛する者を失った悲しみを和歌子や百合子と語り合う場面では、ちっとも感情移入できませんでした。

 恐らく続編ありきで制作されたのでしょうけど、肩透かし感があったことは否めません。謎解きモノとしては単純なストーリーばかりで、このドラマの最大のミステリーは西園寺の過去にあると思うのですが、それが最後まで明かされないというのは、ちょっとフェアじゃないと思います。

 また、回を追うごとに西園寺の“なんでもできる”感が際立っていましたけど、今回に至ってはマンションの上層階から平気で飛び降りたり、銃の弾道を完全に見切ってかわしたりと、もはや人間ではなくサイボーグと化していました。続編ではアイアンマンみたいに空を飛んだりするのではないかとちょっと心配です。シリーズ化するのであれば、常識の範囲内でのスーパー執事を見たいと思いますし、次は謎解き面でのレベルアップにも期待したいところです。

(文=大羽鴨乃)

最終更新:2019/06/21 16:00
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