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新潟地震報道 津波注意報の解除前に……いち早く通常放送に戻してバラエティを流した日テレの無神経さ

日本テレビ社屋

 新潟県村上市で震度6強を記録した6月18日の大地震は、余震や土砂災害の可能性に加え、19日には大雨警報も発令。被災地住民の不安は続いている。そんななか、地震発生時のテレビ局の報道姿勢が波紋を呼んでいる。

 午後10時22分に発生した18日の地震。テレビ局の対応は早かった。テレビ情報誌の記者が語る。

「通常、平日22時台に報道番組をやっているのはテレビ朝日(『報道ステーション』)だけですが、地震発生後すぐに津波注意報が出されたこともあり、キー局はすべて、地震発生から15分ほどで報道特別番組に切り替えました。なかなか報道特別番組を放送しないテレビ東京もすぐに報道番組に切り替えたことが、今回の地震の大きさを表しています」(テレビ情報誌記者)

 これだけ大きな地震が起きれば、被災地住民はもちろん、それ以外の人間も情報を欲しがるのは当たり前だ。深夜の地震だけに、被害の全容がまるで分からないことも不安を増長させたが、一部の東京のテレビ局の対応は冷淡だった。新潟県内に親戚がいる40代男性はいう。

「民放各局がこぞって報道特別番組を放送するなか、日本テレビはいち早く24時で報道番組を打ち切り、0時から通常放送に戻してバラエティ番組を放映しました。その時点で、まだ津波注意報は解除されておらず、一部地域には避難指示が出ていました。しかも0時から放送したのは、総額100万円を目指してタレントや芸人が奮闘する『ザ!激走!サバイバルBINGO!』という番組です。リアルにサバイバル状態にある被災地の住民の逆鱗に触れるという発想はなかったのでしょうか」(40代男性)

 報道特別番組もいつかは通常放送に切り替えなくてはいけないが、確かにデリカシーに欠ける面はある。テレビ関係者は、こういった報道姿勢が招く危険性を指摘する。

「現在23時台は、有働由美子(日テレ)、小川彩佳(TBS)、三田友梨佳(フジ)、徳永有美(テレ朝)、大江麻理子(テレビ東京)ら女性キャスターが激しい視聴率戦争を繰り広げており、有働の『news zero』は視聴率争いではトップグループですが、小川や三田の猛追で、その差は縮まりつつあります。小川、三田、徳永が、日付が変わっても地震情報を伝える一方で、日テレが早々に地震番組を繰り上げたことについて、批判の声は少なくありません。今回のような報道軽視の姿勢は、今後の視聴率争いで、きっとボディブローのように効いてきますよ」(テレビ関係者)

 6月18日は、奇しくも昨年発生した大阪府北部地震からちょうど1年。「もはや地震など珍しくもない」と思ってしまったとすれば、恐ろしいが……。

最終更新:2019/06/24 10:38
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