週刊誌スクープ大賞

元SMAPへの圧力にマツコ・デラックスも加担で「はっきり嫌いだと確信」

 皇室関係の話題を2つ。文春は毎度おなじみの秋篠宮紀子さんが、宮務官たちに厳しく当たるため、次々に辞めたり、宮内庁職員が異動を打診されたら、「秋篠宮家に行くくらいなら、宮内庁を辞めます」といって“難を逃れた”というお話。

 新潮は、愛子天皇を支持する国民が80%もいるのに、安倍首相は、「女系天皇はおろか女性天皇も認めるわけにはいかない」という頑なな態度を取り続けていると報じている。

 その安倍の意志は、7月27日付けの読売新聞の朝刊一面に載った、「皇位継承順位 維持へ 政府 秋にも議論着手」と報じたことでもわかるという。

 まあ、安倍首相が辞めれば、流れも変わると思う。

 さて、今年も8月15日が来る。私も73回目の敗戦記念日を迎えることになる。

 テレビや新聞は、少なくなったとはいえいくつか戦争特集をやるが、週刊誌ではほとんどお目にかからなくなった。

 今週は珍しく、現代、ポストがそれらしいのをやっている。だが、取り上げ方は真逆といっていい。

 ポストのほうは「令和の世に語り継ぎたい誇り高き『8人の日本軍人』」。小型機で敵の最新鋭機と闘って敵をさんざんに打ち負かし、敵方からも天晴れと褒めそやされた軍人がいたという話だが、何で今さらという感を禁じ得ない。

 講談社の子会社で出した『はじめてのはたらくくるま』という子供向けの絵本に、自衛隊の戦車などが入っていたことが問題になり、増刷をしないという「おわび」を出さざるを得なくなった。そんな今の時代に、錯誤的な企画だと、私は思うのだが。

 現代は、何と第二次世界大戦の時、ソ連側は戦闘員と民間人合わせて2700万人が失われ、対するドイツも戦闘員と民間人合わせて800万人以上が失われたといわれる、独ソ戦の悲惨な実態を特集している。

 これについては、日本ではあまり語られてこなかったが、7月に刊行された『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(大木毅著・岩波書店)がベストセラーになっているという。

 戦争の悲惨さ、原爆の悲惨さと愚かさ、言論の自由のない国のおかしさは、何度でも繰り返してやるべきだ。

 人間は大切なものでも忘れてしまう生き物である。また記憶は美化される。悲惨なことを忘れ、戦争中の日本人も幸福な生活を送っていたなどということをいいふらす輩もいる。

 津田大介が企画した「表現の不自由展・その後」が、批判が殺到して中止に追い込まれた。

 河村たかしというモノのわからない市長が、「表現の不自由展・その後」を視察して、慰安婦問題を象徴する少女像が展示されていることを憤り、展示を中止するよう大村秀章愛知県知事に申し出たりしたことから、電話やSNSで、ガソリンをまいてやるなどの批判、脅迫が殺到したそうだ。

 中止したことに対しても、津田への批判の渦が大きくなっている。これこそ今の日本に「言論の自由が失われている」ことを示す格好の「展示会」ではないか。

 津田の覚悟のなさを責めるのはやめよう。こうなることを含めてすべてが、「言論の不自由」を示すパフォーマンスだったと思えばいい。

 この国の言論・表現の自由なんて、こんなものだ。右も左も、面と向かわないで、一方的に相手を非難するだけで事足れりとするだけだ。

 元々言論の自由に真剣に向き合ってこなかったこの国に、SNSなどが広まったことで、言論の自由がさらにやせ細ったのである。

 私が昔からいっているように、この国にあるのは「いいっ放しの自由」だけなのだ。津田のやったことは、それを実証してみせた。それだけでもやった甲斐はあった、そう思う。

 N国という訳の分からない政党が、ボロ議員ばかりを集めているのは、安倍首相の改憲のための補完勢力になるためではないかと、現代が報じている。

 党首の立花孝志は、こう主張しているという。

「自民党がNHKのスクランブル化に賛成するのであれば、改憲に賛成する」

 私は、今のNHKに対しては不満がある。一人でもNHKと対峙してくれる政治家がいるのは面白いと思っていたが、どうやらそうではなく、それは入り口で、あわよくば自民党入りして、NHK会長に頭を下げさせたいだけの人間かもしれない。

 山本太郎のほうがなんぼかましだ。

 ポストは許永中のインタビューをやっている。イトマン事件28年目の真実とあるから、何か喋っているのかと慌てて読んだが、何のことはない。自分の在日朝鮮人として生きてきた昔を回顧している部分が大半である。

 事件についてはこういうだけだ。

「イトマン事件と石橋産業事件については、言いたいことは山ほどあります。まぎれもなく無罪だったと今でも確信している。ただ、それを今さら言ったところで、私の時間は帰ってこない」

 おいおい、そいう話じゃないだろうが。

 近いうちに自分の半生を書いた本が出るそうだ。このインタビューの内容では、きっと自己弁護、自分にとって都合のいい話ばかりを書いたものになると思う。

 スマホ認知症が増えているという。岐阜で「物忘れ外来」を開設している、おくむらメモリークリニックの奥村歩院長が新潮で、「ここ5年くらいで働き盛りの若い世代が目立って多くなってきた」といっている。

 IT先進国の韓国でも、デジタル機器に頼り過ぎた若者に、脳損傷者や精神疾患患者と同じような認知能力の低下がみられると指摘されているという。

 日本医師会と日本小児科医会が17年2月に発表したポスターには、「スマホを使うほど、学力が下がります」と書いてあるそうだ。

 たしかに、東北大学の川島隆太教授と仙台市教育委員会が7万人規模でおこなった調査でも、「スマホを長時間使う子供たちは、脳の発達に悪影響が生じていることが想定できる」(川島教授)そうである。

 要は、大量に情報が入って来ると、脳の前頭前野が処理ができなくなるというのだ。

 そうならないためには、何もしない無為な時間を脳に与えないといけないという。いいのは、「芸術、スポーツ、大自然」で、最近では、宿泊施設で、デジタル機器を預かって使わせずに休暇を過ごす、「デジタルデトックス」というのができているそうだ。

 私も週に1日は、スマホやiPad、PCを見ないで過ごす日をつくろうか。私の場合は、スマホ認知ではなく年齢からくる認知症だが。

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