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れいわ新選組・山本太郎代表が政策を”丸呑み”したのは、あのお騒がせ経済評論家だった!

文=鷲尾香一

山本太郎公式ホームページより

 7月21日に投開票が行われた参議院議員選挙は、与党自民党に対して野党側が有権者の関心をひくような選挙の争点を明確にできず、野党間の連携も取れなかったことで国民の選挙への関心は薄くなり、投票率は50%を大きく割り込むなど盛り上がりに欠けるものとなった。

 新設の無名政党が乱立する中で、ひときわ異彩を放ったのは、「れいわ新選組」(以下、れいわ)と「NHKから国民を守る党」(以下、N国)だった。果たして、れいわとN国はどのような政党なのか、そしてどのように評価すればいいのだろうか。

 れいわとN国は得票率が2%を超え、政治資金規正法に基づく政党として認められ、「政党助成金」の受給資格を獲得。今後、正式な政党としての活動していくことになる。まさに、新党としては“異例の出世”と言えよう。

 ある自民党有力議員の秘書は、れいわとN国の選挙戦略について「小泉純一郎元首相が2005年に“郵政省をぶっ壊す”として行った郵政解散選挙の“焼き直し”。選挙の争点を郵政民営化1本に絞り、“劇場型”と言われた政治手法を真似たもの」と分析する。

 同秘書は、「山本太郎代表が率いるれいわは、元タレントという山本代表の知名度の高さと重度障害を持つ2人を候補者としたことで、見事な“劇場型選挙戦”を演出した。一方、N国は『NHKをぶっ壊す』という選挙公約1つで注目を集めた。このフレーズは小泉元首相の選挙戦略の丸パクリ」という。

 確かに、れいわの山本代表が行った自民党が自らの選挙戦を有利にするために導入した「特定枠」を見事に逆手に取って、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の船後靖彦氏と重度障害者の木村英子氏を参議院議員に当選させ国会に送り込んだ手腕は、旧態然とした既存政党にはない斬新な選挙戦略だ。結果、れいわと山本代表はメディアから圧倒的な注目を集め、重度障害を持つ2人の新人議員は一躍“時の人”となった。

 重度障害を持つ2人の新人議員の誕生は、国会という閉鎖された“伏魔殿”に新風を吹かせ、国会議事堂は重度障害者のための設備を整える動きを見せたことは、これまでの日本では考えられないことではある。

 しかし、あまりにも重度障害を持つ2人が注目を集めたために、れいわが掲げる「弱者に明るい未来を与える政治」は、障害者のみにスポットが当たってしまった。消費税廃止、最低賃金全国一律1500円を政府が補償などは、参議院選中はほとんど話題にならなかった。

 そもそも、山本氏のイメージは「熱血漢」「情熱的」「人情家」などといったものであり、決して「政策通」ではない。それが、参議院選に向けキーとなるいくつかの政策を打ち出している。この政策を作ったブレーンは誰なのだろうか?

 どうやら、れいわには、経済評論家の植草一秀氏が立ち上げに関わり、運営委員を務める「オールジャパン:平和と共生」(以下、平和と共生)が関係しているようだ。

 平和と共生は、2015年に「戦争と弱肉強食」の政治に反対し、「平和と共生」の政治実現を目指す主権者の集まりとして、連帯運動を広げて行くためのプラットフォームと説明されている。(「オールジャパン:平和と共生」のホームぺージは、https://www.alljapan25.com/about/)

 そして、8月1日の植草一秀氏のブログ「知られざる真実」には、「『れいわリベラリズム』軸に政策連合を形成する」との記事が掲載されており、そこには、「『れいわ新選組』は、『オールジャパン平和と共生』が18年4月に公開した次期政治決戦に向けての経済政策提言『シェアノミクス=分かち合う経済政策』を政権公約として丸呑み採用した」と書かれている。(https://www.data-max.co.jp/article/30729?rct=uekusa-blog)

 植草一秀氏と言えば、今でこそ表舞台から姿を消したが、以前は野村総合研究所エコノミストや早稲田大学大学院教授として、テレビでもお馴染みの顔だった。

 しかし、04年に品川駅のエスカレーターで女子高生のスカートの中を手鏡で覗こうとしたとして鉄道警察隊員に東京都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕され有罪となった。さらに、06年にも当時女子高校生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の警視庁に現行犯逮捕され実刑判決が確定し、マスコミの表舞台から姿を消した人物だ。れいわの政権公約は、この植草氏らが作成した経済政策を“丸呑み”したものだと書かれている。

 どこの誰が作った政策でも関係はないのだが、問題は山本代表が“平和と共生”の掲げる理念に共感し、さらには “丸呑み”したという政策について単なる受け売りではなくしっかりと理解した上で、世間受けを狙ったものではなく、その政策の実現性を確信した上で、れいわの政権公約として打ち出しているのかが問われているのだ。

■N国は“とんでも議員のごみ箱”

 一方、「NHKをぶっ壊す」と連呼し、NHK改革だけを選挙公約としたN国の立花孝志代表は、元NHK職員から千葉県船橋市議会議員、東京都葛飾区議を経て、今回の選挙で参議院議員となった。

 NHK職員時代の05年に「週刊文春」(文藝春秋)でNHKの不正経理を内部告発しその後、不正経理で懲戒処分を受けNHKを依願退職した。2013年6月に政治団体「NHKから国民を守る党」を設立したのだが、大阪府摂津市議会議員選挙、東京都町田市議会議員選挙、東京都知事選挙、大阪府茨木市議会議員選挙、東京都議会議員選挙、大阪府堺市長選挙などに挑戦し、軒並み落選している。

 要は、地方自治などにまったく興味はなく、議員になれるなら「どこでもいい」ということなのだろう。政党名の「NHKから国民を守る党」やスローガンの「NHKをぶっ壊す」も、自らがNHKを依願退職(本人は事実上の解雇と言っている)に追い込まれたことから、“NHK憎し”の気持ちだけであり、決してNHKから国民を守ろうという気持ちなどないのではないだろうか。

 立花代表については奇怪な発言に加え、奇妙な行動や名誉棄損で訴訟を起こされるなどなど、おおよそ国会議員としての適性に問題がありそうな事柄を取り上げれば、“枚挙の暇がない”人物。

 立花代表はNHKの受信料を徴収する訪問員について「集金人がどれだけ怖いか。全員ではないが暴力団関係者を普通に使っている」と発言しているが、千葉県柏市議会議員選挙でのN国の街頭演説を映した映像で、街頭演説の最中に一般人の男性が叫んだヤジに対して、N国関係者や支持者がヤジを叫んだ男性を取り囲み、威圧的な脅しに近い行為を行っている光景が流された。N国は“まるで暴力団”というコメントが数多く寄せられていることを付け加えておく。

 N国は、酒に酔った状態で北方領土を戦争で取り返すとの発言や女性を要求する発言で日本維新の会を除名された丸山穂高衆議院議員を入党させたり、秘書への暴力とパワハラで告発され自民党から除名勧告を受けている石崎徹衆議院議員に入党要請を行うなど、“トンデモ議員のごみ箱”と化している。

 さて、今回の参議院議員選挙では、各党から多くの芸能人やスポーツ選手など知名度の高い「タレント議員」が立候補したが、その多くが落選したことに安心した。国会議員は自分の求めることだけ、専門とすることだけを主張し実現するのが仕事ではない。

 例えば、国家予算を審議する場合には、予算の中には、介護もあれば、教育もあり、公共事業や防衛もある。これらの事柄に対して、国民のために予算が使われているかを判断しなければならない。そのためには、さまざまな事柄に対して興味を持ち、知識を蓄え、自分の理念を持つ必要がある。

 参議院議員は当選すれば6年間はわれわれが納める税金での生活が保障される。国民のために、真摯に働き、国民を幸福に導く努力をする議員を選ぶことが国民の義務なのだ。

 余談だが、「政権を取る」とまで発言しているれいわ新選組の山本代表だが、何故、「新選組」という名前を選択したのか。安倍晋三政権が徳川幕府だとすれば、新選組は徳川幕府(安倍政権)を守るために組織されたものだ。ぜひ、次の選挙までに党名を変更することをお勧めする。

最終更新:2019/08/10 09:45

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