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山本太郎・れいわ新選組の大躍進で、立憲・市井紗耶香らタレント候補が揃って落選の憂き目に

文=日刊サイゾー編集部(@cyzo

山本太郎公式ホームページより

 そのネーミングや山本太郎氏のキャラクターから、当初は“イロモノ”扱いされていた「れいわ新選組」が、参院選で2議席を獲得した。比例の得票数は228万票で、総得票率の4.6%に達したことから、得票率2%以上という政党要件も満たすことになった。

 時事通信によると、参院選の出口調査で「支持する政党はない」と答えた無党派層の比例代表での投票先は、自民党が25.5%でトップ、次いで立憲民主党の21%だった。そんな中、「れいわ新選組」は9.8%を集め、共産、公明、国民民主などを上回った。朝日新聞の出口調査でもほぼ同様の結果となった。

 改選から10議席減らした自民党は、さぞ歯ぎしりしているかと思いきや、自民党の票が「れいわ」に流れたわけではないという。大手紙の政治部記者はこう解説する。

「自民党の比例得票数は約1771万票で、2016年参院選の2011万票からは大きく下げました。ただ、16年参院選は投票率が約55%と今回よりも6ポイントほど高かったこともあり、自民党としては『勝ちすぎ』という分析をしていた。前々回の2013年の参院選の比例票が約1800万票だったことを考えると、長期政権に対する『飽き』も考慮すれば、無党派層の支持はそこまで落ちていないとみています」

 むしろ、「れいわ」躍進の影響を受けたと考えられているのは立憲民主党だ。改選議席9から17へと議席を大きく伸ばした一方で、比例代表では791万票で8議席がやっと。元モーニング娘の市井紗耶香氏や元RAGFAIRの奥村政佳氏など「タレント候補」はこぞって落選した。立憲執行部のある議員秘書は悔しさをにじませる。

「れいわブームが起こる前は、20議席はいくと踏んでいた。関西の小選挙区で取りこぼしたのも痛いが、比例票の相当数がれいわに流れたことが大きな原因。もし、れいわブームがなければ、市井や奥村は確実に当選していたはずだ」

 立憲民主党は、枝野幸男代表が「野党共闘」に一部否定的なスタンスを取るなど、足並みの乱れを引き起こしていた。野党がまとまりを欠くなかで、図らずも、れいわが「野党の受け皿」として機能したようだ。

「いわゆる無党派層ではあるが、反安倍で、基本的に自民党には投票しないという有権者が一定数いるのは事実。本来は立憲民主党がその受け皿となるはずでしたが、枝野代表の煮え切らない態度などもあり、その有権者の行き場がなくなってしまった。とはいえ、積極的に共産党には入れたくない。そういった人たちが、『反安倍』の一点突破でド左翼ともいえる主張を展開する山本太郎氏に引っ張られていった。皮肉ですが、野党共闘の間隙を突いたのが『れいわ』だったということでしょう」(前出・政治部記者)

 フタを開けてみれば、「野党の敵は野党」だったというオチ。野党が政権を取れる日は、まだまだ遠そうだ。

最終更新:2019/07/28 22:00

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