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『べしゃり暮らし』ウケない漫才で心が折れる描写がリアルすぎ! いたたまれなくて胸が痛くなる第3話

文=寺西ジャジューカ

若手がスベる描写がリアルすぎる

 第2話のレビューで、役者が漫才の舞台をドラマや映画で再現するのは困難と書いた。一方、ものすごくリアルに再現していた要素がある。間宮&渡辺が披露した漫才がスベる描写がものすごくリアルだったのだ。観ているほうがつらくなるほど。いたたまれなくて、視聴者が恥ずかしくなってくるくらいだった。確かに、M-1グランプリ一回戦の会場ではスベるコンビも珍しくない。その点もリアルである。緊張するほかのコンビをイジり倒し、「俺たちはアドリブでいい」と調子に乗っていた間宮。だからこそ、舞台で下手を打ってヘコむまでの落差は大きかった。

 補足すると、「アクシデントでやむなくアドリブ漫才を披露した学園祭で大爆笑」→「成功体験を信じてアドリブ漫才を貫く」という流れが原作ではスムーズに描かれていた。しかし、ドラマでは2話を挟み込むことでこの流れにワンクッション置かれている。だから、間宮が“ただ調子に乗っているだけの奴”に見えてしまったかもしれない。お調子者だけどどこか憎めない圭右のキャラクターは、確かに間宮に合っていたとも思うが。

「芸人は客を選べる」から「客を選ばないのがプロ」の価値観へ

 ダウンタウンに憧れる多くの若者が芸人になったのが90年代だった。「芸人は客を選べる」という松本人志のお笑い論に、まだ実績のない若手さえかぶれることも多かったあの頃。あれから価値観は次第に変化し、「客を選ばないのがプロ」というお笑い論が現在は主流になる。今作でそれを間宮に伝えたのは、寺島とデジきんだ。

 中堅芸人であるデジきんがアマチュアの間宮に救いの手を差し伸べるというのも、ちょっと不思議な話だ。しかし「お笑いは演者が楽しんでこそ」という素人ならではのお笑い論にデジきんの心が動かされる2話が伏線だと思えば合点が行く。3話では、逆にデジきんがプロの立場から素人の間宮に漫才のなんたるかを伝えるという流れだった。

 生意気だったり、有頂天になったり、ガツン! とヘコまされたり、学んで立ち上がったり……。あまりの青春っぷりにむずかゆくもなるが、そこがなんともほほえましい。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2019/08/17 14:00
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