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小田部雄次と考える近現代皇室問題(3)

愛子さまのご結婚相手に相応しいのは誰? 保守派を納得させる仰天プランも

イメージ写真/出典:Luke,Ma

 前回配信した記事「愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれるの未来予想図」では、静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次氏の話をもとに、このまま皇位継承者を男系男子に限っていれば、皇室の存続が危ぶまれることや、もし女性天皇を認めて愛子さまが天皇になった場合でも、女系天皇を認めないままでは、愛子さまの子供が天皇になれない事態が起こってしまうことについて解説した。

 女系天皇は認められないと主張しているのは、いわゆる保守派の人たちが多いが、彼らの主張として、皇室に相応しくない家系の男子が女性天皇と結婚してしまった場合、それ以降の天皇は、天皇家というより、その父方の血筋に乗っ取られてしまうのではないか……、とそのようなことを言っているようである。眞子さまとの結婚が延期になっている小室圭さんを引き合いに出し、「小室さんのような人が天皇の父や先祖になるのは認めがたい」という人たちもいる。

旧皇族の復帰案にも問題点

 それ自体、時代錯誤的な考えであるような気もするが、もしその意見をある程度汲んだ上で、それでも女系天皇を認めさせるには、愛子さまにもそれなりのやんごとなき立派な家柄の男子と結婚していただくことが必要になってくる。

 その場合の、第一の案が、旧皇族を皇族として復帰させるプランだ。これまでも解説をお願いしてきた、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は言う。

「終戦後、臣籍降下といって、戦前は皇族だった11の宮家の方々が、一般人となりました。それらの旧皇族の血筋の男子は、年齢や既婚か未婚かなどを条件としなければ、現在10名以上はいるでしょう。しかし、その全員を皇室に復帰させるのは現実的ではありませんし、本人のみでなく家族ごと復帰させるのは、配偶者の扱いなど、困難な課題が多いです。

 結婚対策として、若い独身男子だけを復帰させるとした場合は、その数は減りますが、その場合でもその男子の両親や親族をどう扱うかが課題になるでしょう。特に父親の待遇はどうなるのか。天皇の父や祖父としての特別な称号を求める動きも生まれるでしょうし、問題は複雑化してしまうでしょう。独身男子は全員皇室に入るのか、どういう順番で入るのかといったことも、公平かつ合法的に行なえるのかどうか大いに疑問です。そしてその方と結婚したとしても、男子を生めるかもわかりません」

 こうして、小田部氏は、旧皇族の復帰案の問題点を指摘する。それでは、旧皇族を前もって皇族に復帰させず、適齢の旧皇族の家柄の男子に愛子さまと結婚していただくというプランはどうか。

 「家系的に一番相応しいお相手としては、旧皇族であった賀陽宮家に1998年生まれの男子、東久邇家に2004年生まれの男子がいらっしゃるといわれています。とりわけ東久邇宮家には、昭和天皇の長女であり、上皇陛下の姉でもある東久邇成子さまが嫁いでおり、この男子はその血をひいていらっしゃって、昭和天皇の血筋にもあたります。年齢的にも愛子さまの3歳下であり、もっとも近しい旧宮家であるということで、婚姻の可能性は高いでしょう。そのために、〈皇族女子は結婚しても皇室にとどまる〉という規定を先に定めておく必要はあるでしょう」

 小田部氏はこのように言いながらも、現実的には、そのような結婚が令和の時代に適しているのかについては、懐疑的だ。

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