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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.548

これがサウナの本場フィンランドの新しいサ道!? 裸のおっさんがとろける『サウナのあるところ』

キャンピングカーを改装したマイサウナを楽しむフィンランドのサウナーたち。ビールを呑みながらクールダウン。

かつてないサウナブームの中、サウナ道こと“サ道”を極めんとするサウナ愛好家にとって、必見のドキュメンタリー映画が公開される。フィンランドで1年以上にわたってロングランヒットを記録した『サウナのあるところ』(原題『Miesten vuoro』)だ。サウナを愛してやまないサウナーたちが憧れるサウナの本場・フィンランドでは、サウナはどのように楽しまれているのか。今後の日本のサウナカルチャーにも大きな影響を与えそうな1本となっている。

 

 本作の大部分は、フィンランドの裸のおっさんたちがタオルで局部を隠すこともなく、サウナで汗をダラダラと流しながら人生を語り合うシーンが占めている。当然ながら、全裸ーでサウナー。スクリーンに現われるのはフィンランドの見知らぬおっさんたちばかりだが、人生にお疲れ気味のおっさんたちが素っ裸で語り合うことで、何やら深遠なものに思えてくるではないか。

 フィンランドの男性は日本人に似ていて、口数が少なくてシャイな性格だといわれている。世界幸福度ランキングでいつも上位に位置するフィンランドだが、おっさんたちの悩みは尽きない。娘を母親に預けたところ、再婚した母親が娘を養女にしたため、娘が義妹になってしまったと嘆くシングルファーザー。娘に会えない悲しみを、サウナ小屋で打ち明ける。かなり重たい話なのだが、おっさんが全裸なので不思議と深刻なムードには陥らない。

 聞かされた相手はこの悩みにどう答えるのかと思いきや、肩をポンポンと叩き、熱くなったサウナストーンに「ジュッ」と水を掛けるだけ。いわゆるロウリュウだ。蒸気とともに、シングルファーザーのモヤモヤもちょっとだけ晴れる。サウナは体の血行をよくするだけでなく、心に溜まっていた毒素までデトックスしてくれるらしい。

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