パンドラ映画館の記事一覧 (518件)
日刊サイゾー「パンドラ映画館」に関する記事を最新順に掲載しています。
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.519
1923(大正12)年9月1日、死者・行方不明者10万5,000人という甚大な被害を生じた関東大震災が起きた。さらに震災の混乱に乗じて、「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れ、火を放...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.518
映画を量産することで有名なベテラン監督が、以前こんなことを語った。「キャリアのない俳優でも、丸坊主にして軍服を着るとそれっぽくなるものなんです」と。役に合ったファッションを...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.517
平成時代の閉幕まで残り数カ月。だが、まだ真相が解明されていない昭和の大事件が残されている。1961(昭和36)年に三重県と奈良県の県境にある小さな集落で起きた「名張毒ぶどう...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.516
SNSの世界が多様な価値観で成り立っているように、集団創作によって生まれる映画も様々な価値観を内包しており、それゆえに観る人によって異なる解釈が可能となっている。イタリアン...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.515
福岡の名産品として人気の「からしめんたいこ」だが、歴史はそう古くはない。「ふくや」の創業者・川原俊夫がめんたいこを売り出したのが昭和24年(1949)。日韓併合時代の釜山で...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.514
『男はつらいよ』シリーズの主人公・寅さんが迷子の女の子と出逢い、彼女の家を探して旅を続ける。インド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』のストーリーを、思いっきりざっくり...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.513
客席が暗くなり、「ムーンライト・セレナーデ」が流れる。しかし、スクリーンには映像は映し出されない。「おや、映写ミスかな」と思ったが、それは早とちりだった。映画評論家・淀川長...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.512
録音された自分の声を聞いて、愕然とした覚えはないだろうか。自分のことは自分がいちばん知っていると思いがちだが、自分自身を客観視して認識することは難しい。映画『アイ・フィール...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.511
フランケンシュタイン・コンプレックスという言葉がある。神のような創造主になることに憧れた人間が科学の力で新しい生命を創造するが、生まれてきた新しい生命体に恐怖を覚えてしまう...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.510
路上に捨てられた廃棄物が、価値の高いものに生まれ変わる。リサイクルやリユースのさらに上をいく“アップサイクル”という概念になるらしい。ドキュメンタリー映画『旅するダンボール...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.509
禁忌/タブーの語源を知って、驚いた。タブーとは、ポリネシア語で「月経」を意味するタプ(tapu)がその語源となっていた。ポリネシア地方に限らず、世界中で月経は古くからタブー...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.508
今の日本は真っぷたつに分断されている。年収300万円は貧しいと考える上界、年収300万円なんて夢の生活だと感じる下界とに分かれている。上界の人々には、下界は存在しないに等し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.507
研ぎ澄まされた日本刀の美しさに魅了される人は少なくない。また、洗練された機能美に満ちた拳銃にも人を惹き付ける不思議な力が宿っている。村上虹郎主演作『銃』(公開中)と池松壮亮...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.506
こんなに笑えるシリアスドラマがかつてあっただろうか。いや、近年稀に見るヘビィなコメディと称するべきか。野尻克己監督のデビュー作『鈴木家の嘘』は、“自死”という重たい題材を優...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.505
映画はスクリーンに投影された監督自身の巨大な自画像だ。人気ロックバンド「クイーン」のボーカルだったフレディ・マーキュリーの生涯を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』は、セクシャ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.504
「教師を銃で武装させればいい。そうすれば、学校内で起きた乱射事件をすぐに鎮圧することができる」。どこのキチガイの戯言かと思いきや、米国の現役大統領ドナルド・トランプの発言だっ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.503
爆弾処理班が体感する恐怖をリアルに再現した『ハートロッカー』(08)や戦場の英雄が帰国後にPTSDに苦しむ姿を描いた『アメリカン・スナイパー』(14)などイラク戦争を題材に...
【深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.502
もしも街で評判の名医が実は連続殺人鬼という裏の顔を持っていると知ったら、あなたはそれでも受診するだろうか? ブルース・ウィリス主演作『デス・ウィッシュ』は、そんな二面性を持...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.501
男と女の関係はいつか破局するときが訪れる。結婚して夫婦になっても、離婚に至るリスクは常に伴うことになる。それならば、大好きな女の子とひとつの家族になれば、一生別れる心配がな...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.500
この世界はほとんどがムダなものでできている。人間の一生もほとんどはムダな時間で占められている。そんなムダなものやムダな時間を愛することができれば、人生はとても楽しい。ブレー...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.499
恋愛はまるで鬼ごっこのようだ。鬼から逃げているはずだったのに、いつの間にか自分が追い掛ける側に回っている。男女の関係はまるでオセロゲームのようだ。優位な立場にいると安心して...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.498
新しいタイプの恐怖映画が、米国では次々とヒットしている。SEXに伴う不安感・罪悪感が具現化して付きまとう『イット・フォローズ』(14)、デトロイトのリアルな荒廃ぶりを描いた...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.497
名優にして名監督だったオーソン・ウェルズが若き日に演出したラジオドラマ『火星人襲来』は、ウェルズの演出があまりにもリアルすぎたために「本当に火星人が襲ってきた!」と思い込ん...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.496
正体不明の敵から、理由もなく狙われることほど恐ろしいものはない。スティーヴン・スピルバーグ監督のデビュー作『激突!』(71)やルトガー・ハウアーが不気味すぎる『ヒッチャー』...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.495
ビッチとは尻軽女や浮気性の女性を指す侮蔑語だが、映画の世界ではその意味は反転し、自分に正直な女として輝きを放つことになる。世間のしがらみに縛られず、自由に生きる女性の称号と...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.494
物語は小さければ小さいほどいい。多くの人は忘れてしまうかもしれないけど、ささやかなエピソードが妙に心に残ってしまう。そんな逆説的な面白さを持った作品が、ピンク映画には少なく...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.493
あまりにも明け透けすぎるタイトルの私小説『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)がロングセラーとなっている。書店ではちょっと口に出せない題名だが、新人作家・こだまのウイットに富ん...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.492
サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェットら8人の女たちが完全犯罪に挑む『オーシャンズ8』。ジョージ・クルーニーが主演した『オーシャンズ』シリーズの11年ぶりとなるスピンオ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.491
ナチスドイツを率いたアドルフ・ヒトラー、中華人民共和国を建国した毛沢東、そしてソビエト連邦の二代目指導者ヨシフ・スターリン。世界史に名前を残すビッグネームたちだが、同時に大...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.490
この映画は覚悟して観たほうがいい。恐怖映画の煽り文句のようだが、ドキュメンタリー映画『沖縄スパイ戦史』はリアルに戦争の実相を伝え、平和をむさぼりながら暮らす我々に衝撃を与え...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.489
女性器は不思議だ。女性が脚を開いていると、どうしても気になってしまう。ベランダに咲いた花の匂いを嗅ぐように、思わず顔を近づけたくなってしまう。その日の天候や水加減によって花...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.488
自分が心の中で感じたこと、考えたことを完璧に話すことができる人はこの世界にどれだけいるのだろうか。うまい言葉を見つけ、誰かに伝えようとすればするほど、サイズの合わない靴を履...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.487
日本では「キング夫人」の呼び名で知られてきた、女子テニス界の名選手ビリー・ジーン・キング。女子テニス最強プレイヤーとして長年にわたって活躍する一方、女子テニス協会の設立メン...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.486
コメディ映画の巨匠ウディ・アレンが窮地に立たされている。ハリウッドで広まった“#MeToo”運動によって、ウディ・アレンは25年前に裁判沙汰になった性的虐待疑惑が蒸し返され...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.485
1936年は日本が軍国化していくきっかけとなった「二・二六事件」の起きた年であり、「阿部定事件」が世間を騒がせたことでも知られている。料亭で働く定が不倫相手を窒息プレイで殺...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.484
ヒトラーの右腕、プロパガンダの天才、多くの女優と浮名を流したロマンティスト……。ナチスドイツの初代宣伝大臣だったヨーゼフ・ゲッベルスをめぐる逸話はとても多い。ナチス軍服のフ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.483
今、日本で最も注目を集めている競技といえば、アメリカンフットボールで間違いないだろう。日大アメフト部員による悪質タックル事件をめぐる謝罪会見は、既得権にしがみつく指導者たち...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.482
巣鴨で起きた子ども置き去り事件を題材にした『誰も知らない』(04)、沖縄であった新生児取り替え事件にインスパイアされた『そして父になる』(13)など、是枝裕和監督は日本社会...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.481
独特なビジュアルセンスとユーモア感覚の持ち主であるウェス・アンダーソン監督の新作映画『犬ヶ島』は、かなりおかしな作品だ。人種隔離政策ならぬ、犬隔離政策を打ち出した為政者に対...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.480
もしも、最近知り合った仲間が人に話せない秘密を抱えていたら。もしも、その秘密が償いきれないほどの重い罪だったら……。少年犯罪をテーマにしたミステリーものを手掛ける薬丸岳の小...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.479
子どもの頃に世界名作全集「アンクル・トムの小屋」を読んだ人は多いだろう。黒人奴隷トムの苛酷な運命を描いたものだが、親切だったかつての白人オーナーの息子と死に際に再会するラス...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.478
森林浴ならぬ、人間浴はいかがだろうか。せっかく人影もまばらな森や山できれいな空気を吸っても、街に戻ればストレスの多い人間関係に悩まされてしまう。それならいっそアクの強い人間...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.477
冬期五輪における花形競技となっているフィギュアスケートだが、芸術点をめぐってたびたび問題が起きる。スピードや点数を競う他の競技と違い、競技が始まる前から、選手の容姿や品格と...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.476
おもろい映画をつくることに貪欲な韓国映画界が大好物にしているジャンルがある。それは実録犯罪ものと社会的タブーを題材にしたサスペンス作品だ。国内マーケットが限られている韓国は...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.475
心理学者フロイトの言うところの“快感原則”に従って、庵野秀明監督がテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)を生み出したことはファンの間では有名だろう。自主映画...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.474
ハリウッドの実力派女優ジェシカ・チャスティンが主演した政治サスペンス『女神の見えざる手』(17)で、凄腕の政治ロビイストを演じたジェシカが密かに愛用していたのがエスコートサ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.473
大英帝国がその栄華を極めたヴィクトリア朝時代の1874年に生まれ、冷戦時代の1965年にこの世を去ったウィンストン・チャーチル。90歳の生涯、半世紀以上にわたる政治活動の中...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.472
セックスは性欲だけで成立する行為ではなく、ましてや愛情がすべてを占めるものでもない。そこにはパートナーに対する征服欲・支配欲も多分に含まれている。それゆえ謎めいたパートナー...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.471
池袋のピンサロの看板を描いているうちにエロ本出版社に出入りするようになり、やがて「NEW SELF」「ウイークエンド・スーパー」「写真時代」といった伝説のエロ雑誌を創刊する...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.470
奥崎謙三が主演した『ゆきゆきて、神軍』(87)を観ていない人は、映画の面白さをまだ半分しか知らないと言っても過言ではないだろう。そのくらい『ゆきゆきて、神軍』は爆裂的に面白...