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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.548

これがサウナの本場フィンランドの新しいサ道!? 裸のおっさんがとろける『サウナのあるところ』

電話ボックス、トラクターほか個性的なサウナたち

フィンランド人のサウナ中毒ぶりが伝わる、電話ボックス型のサウナ。クールダウンは水風呂ではなく、外気浴で対応。

 フィンランド人にとって、サウナ室は体を清めるための神聖な場所であり、決しておしゃべりをダラダラとするためのものではないとのこと。それゆえ、サウナでの打ち明け話は、本人にとっては語らずにはいられなかったこと、普段は話せなかったことが多い。家族を失った喪失感を埋められない男、事故に巻き込まれてしまった鉄道運転手らが、胸につかえていたものを絞り出すように語る。「こんなこと話すべきじゃなかったかな」「いいさ、話して」。そして、ロウリュウ。ジュッと立ち上る蒸気……。男たちの苦しみが、またほんの少しだけ軽くなった。

 おっさんたちが裸で語り合う間、フィンランドの多彩なサウナも紹介される。キャンピングカースタイルは、仲のよい友人とゆっくりと語り合うのにぴったり。サウナ浴の後には森林浴も楽しめる。おひとりさま専用の電話ボックス型やトラクターを改造したものまである。フィンランド人はどれだけサウナが好きなんだよ。日本ではサウナ浴で熱くなった体を水風呂でクールダウンさせるのが定番だが、本場フィンランドでは基本的に水風呂はなく、また休憩室がないサウナ施設も少なくない。サウナで発汗した後は、近くの湖へ全裸のまま豪快にダイブ。これもまた森と湖の国・フィンランドならではのサ道らしい。

 日露戦争で日本が帝政ロシアに勝利したことが、フィンランドの独立運動にも繋がったという歴史があり、北欧きっての親日国としても知られているフィンランド。日本人はお風呂、フィンランド人はサウナを愛するように、両国には共通項が意外とある。日本では昔ながらの銭湯がサードプレイスとして再評価されつつあるが、フィンランドでも公共サウナの人気が回復しているとのこと。首都ヘルシンキの公共サウナは最盛期の120軒から今はわずか3軒に減ってしまったものの、本作のヒットもあり、近年は老若男女で賑わうようになってきたそうだ。顔なじみの蒸し友(サウナ友達)だけではなく、一期一会の裸の付き合いをすることの面白さを現代のフィンランド人たちはサウナの中で再発見したらしい。

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