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女子生徒のほとんどが被害に? 6年間にわたりわいせつ行為を繰り返した小学校教師が逮捕!

今回の事件を受け、多くの保護者が病院で子どもに検査を受けさせた

 中国でまたしても、男性教師による女子児童へのわいせつ事件が発覚した。

 江西省上饒市の警察が9月19日に発表したところによると、石源村という山あいにある村で、小学校の代行教師・江(68)が、児童わいせつの容疑で逮捕されたという。

 江は地元の出身で、43年間、教壇に立っていたが、2011年に定年退職。その後は小学校の代行教師を務め、13年から現在の小学校で働いていた。

 被害に遭った女児たちの保護者によると、子どもたちは長期間にわたってわいせつ行為を受けていたという。

 今回の逮捕を受け、さらに衝撃的な情報も飛び出した。あるネット民が中国版Twitter「微博」で告発したところによると、江には児童わいせつの前科があり、石源村の小学校で教えていた6年の間に、ほとんどの女児が江のわいせつ行為の被害に遭っており、上は12歳、下は4歳にまで及んでいたという。

 これまで事件が発覚しなかった理由について、中国事情に詳しい吉井透氏はこう話す。

「現地では出稼ぎに出ている親が多く、子どもたちの多くは祖父母と暮らす、いわゆる『留守児童』。被害児童たちが実の親とのコミュニケーションが取りにくい状況にあったため、発覚が遅れたとみられています。また、親の不在は性教育の遅れにも直結する。留守児童を狙った性被害では、被害児童自身に被害を受けた認識がないという例も少なくありません」

 今回、江のわいせつ行為が発覚したきっかけは、一人の女児が両親に下腹部の痛みを訴えたことだった。両親が詳しく問いただしたところ、女児はようやく、江に“なでられた”ところだと告白したのだという。やはり女児自身、自分が受けた性被害に気づいていなかった可能性もある。

 親と離れて暮らす子どもたちにとって、教師は信頼すべき身近な大人の代表格であるはずだ。その信頼を悪用して犯行に及んでいた加害者には、厳罰が処されるべきだろう。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2019/09/27 18:00
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