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「第一回日本おいしい小説大賞」受賞作が決定! 日常の食にスポットを当てた理想的な食小説

「食」の描写に秀でたフィクションの書き手の発掘を目的とする「第1回日本おいしい小説大賞」の受賞作に、古矢永塔子(こやなが・とうこ)の「七度洗えば、こいの味」が決定。贈賞式が9月26日に都内で行なわれた。

 小学館が創設した「日本おいしい小説大賞」は、古今東西の「食」をテーマとするエンターテイメント小説をジャンル不問で募集。昨年7月より募集を開始した第1回の総応募数は160作で、2度の選考を経た最終候補作品には「七度洗えば、こいの味」のほか、「氷と蜜」(佐久そるん)、「ハツコイ・ウェーブ!」(氷月あや)、「殻割る音」(深町汐)の4作品が選出されていた。
 同賞の選考委員は山本一力、柏井壽、小山薫堂で、最終選考会ではさまざまな議論が重ねられた結果、満場一致で受賞作が決まったという。

 弘前大学人文学部卒業し、2017年から小説を書き始めたという古矢永は、「特別なご馳走ではない、日常のなかにある料理。調理をしながら込められた作り手の思いと、受け手が味わう苦みや甘み、そこから自然とこぼれる涙と笑い。できることならいつまででも書きつづけてゆきたい、愛おしい物語になりました」と、受賞の言葉を寄せた。

 代表作である小説作品『鴨川食堂』(小学館)や多数のエッセイを執筆し、テレビ番組や雑誌の京都特集で監修をつとめる作家・柏井壽は、「日常のどこにでもある食にスポットを当てている理想的な食の小説」と受賞作を評し、同賞について「自分で思いついてこういう形になったんですが、2年目の選考委員会をやる時は断ろうかなと。というのも、自分が選考委員だと自分では受賞できないことに気がついて。そこは自分としては不本意(笑)」と、冗談交じりにコメント。

 また、2008年公開の映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞などを獲得した放送作家・脚本家の小山薫堂は、「『なるほど、こういう切り口があるんだ』といった作品がいくつも集まりました」「古矢永さんの作品はもちろん素晴らしいですが、実は受賞作の他にもおもしろい作品がありまして。僕は今回、映像化してもおもしろいという視点でも作品を選考していましたが、『小説としてはやや幼稚だけど、漫画の原作だったらおもしろそうだな』というような作品もありました」と述べ、インバウンドなどの観点から日本の食の注目度が高まっていることにも触れながら、「ぜひこの小説大賞を機に、世界に発信できるコンテンツをこの大賞から発掘できたら」と期待を語った。

「第2回日本おいしい小説大賞」の募集も開始している。募集要項など詳しくは下記URLをチェックしてみてほしい。

https://www.shosetsu-maru.com/pr/oishii-shosetsu/
小学館文芸ポータルサイト「小説丸」
https://www.shosetsu-maru.com/

最終更新:2019/10/10 20:20
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