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“じゃない方芸人”好きのタモリが、ハライチ2人にロックオン!

田辺エージェンシー公式サイトより

 2014年に発売された別冊サイゾー「いいとも!論」を読むと、こんな文章を見つけることができる。

「タモリは意味ありげなものや、深刻ぶって過剰に意味を込めたものに、強い嫌悪感を示している」

 コラムニストの故・ナンシー関は、まだ『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が続いていた1998年に、こんな文章をつづっていた。

「『父』や『兄』に比べると『祖父』というのは無責任感を漂わせる続き柄である。『祖母』の持つ郷愁みたいなものも薄いし。そのあたりをふまえると、タモリは最近の『おじいちゃん』的司会者という境遇を、やぶさかではないとしているはずである。関係性を持たない『他人・通行人』的立場より、『おじいちゃん』的というのは、より規制がないのかもしれない」(「週刊朝日」98年1月30日号/朝日新聞出版)

 具体的に「おじいちゃん」的とは、どういうことか? 例えば、テレフォンショッキングに2年連続でゲスト出演した渡辺満里奈に対し、タモリは2度とも「売れてるねえ。なんで売れてるの?」と同じ言葉で疑問を呈し、首をひねっていた。今度は、97年にナンシーが書いたコラムを引用したい。

「タモリは、ときどきこういうことを言うのである。(中略)この発言には、彼女の立っている足元を掘り返してネチネチと問いただすような感じがある。(中略)渡辺満里奈は何故か知らねど、売れていることがアイデンティティーなのだ。でもタモリは、そんなアイデンティティーを崩壊させようとか、何かを台無しにしようと思って発言しているわけではない。ただ『そう思った』から言ったのだと思う。もうタモリは『そう思った』ことしか言わない。自分の発言によって何をどうしようとかいうことはもうないと思う」(「ザ・ベリー・ベスト・オブ『ナンシー関の小耳にはさもう』100」朝日新聞社)

 自分の言葉に強い意味や隠れた文脈を込めようとしない。頭に浮かび、発したくなる言葉を口にするだけ。それが許される立ち位置を、タモリはエンジョイし切っているように見える。

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