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ジュニア小籔フットで登録者100万人超えを狙う? 芸人YouTuber界隈が迎える転機に

千原ジュニア

 千原ジュニア、小籔千豊、フットボールアワーの後藤輝基と岩尾望の4人が4月1日、YouTube公式チャンネル『ジュニア小籔フットのYouTube』を開設した。

 2011年10月から16年3月まで、テレビ東京で『ざっくりハイボール』『ざっくりハイタッチ』という番組のレギュラーだったこの4人。同番組では毎回数人の芸人ゲストとともに、さまざまな企画を行っていくというものだった。

「『ざっくり~』は実験的な要素も多く、コアなお笑いファンからの支持も高かった。そういった企画がYouTubeで展開されることを期待する視聴者も多いでしょう」(お笑い事務所関係者)

 とはいえ、売れっ子芸人である4人が出演するとなれば、かなりのギャラも必要となるはず。しかし、このYouTubeチャンネルではチャンネル登録者数が100万人を超えるまで、4人のギャラは合計500円だという。

「4人が実質ノーギャラで出演するというのは“ネタ”のように見せかけて、ガチのようですね。『ざっくり~』では番組企画が実験的でしたが、今回はギャラの部分も含めて実験なんだと思います。ただ、少々コアな笑いであるので、YouTubeの雰囲気にフィットするかどうかがちょっと難しいところ。今のYouTubeは、何も考えずとなんとなく見ていられる動画が支持されやすいので、『ざっくり~』のノリだとお笑い偏差値が高すぎて視聴者を選んでしまうかもしれない。そこはかなりのチャレンジでは」(同)

 人気芸人が4人揃って公式チャンネルを開設するほど、芸人にとって当たり前の存在となってきたYouTube。劇場の楽屋でもYouTubeに関する話題ばかりになっているという。とある構成作家はこう話す。

「新型コロナウイルスの影響で公演が中止する前の話ですが、吉本の劇場に行くと、楽屋で必ず誰かがYouTubeのチャンネル開設に関する打ち合わせをしているんです。ちょっと前なら、売出し中の若手芸人のための場所だったのが、今やテレビで活躍している芸人もどんどんチャンネル開設の準備を進めています。『ざっくり~』の4人のあとも、有名芸人が続々とYouTubeに進出していくことになりそうです」

 テレビの世界とは異なる秩序やリテラシーが存在していたはずのYouTuber界隈だが、今の勢いからして芸人たちのものとなるのも時間の問題といえる。そういった意味ではジュニア小籔フットの4人は、重要な役割を担っているのは間違いない。

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最終更新:2020/04/04 10:00
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