“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、新曲発表の裏で夫婦間の“山一抗争”が勃発!?

撮影=おひよ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、瓜田純士が夫婦名義で新曲を作った。タイトルは「Never Forget ずっと忘れない」。コロナの予防策、感染者の数、国からの給付金に世間の注目は集まりがちだが、そんな中、「決して忘れてはいけないこと」とはなんなのか? リリックに込めた思いと、曲作りの苦労を瓜田が語った。

――4月11日にリリースされた「Never Forget ずっと忘れない」。極めて最近の出来事がリリックに盛り込まれていましたが、曲作りを開始したのはいつだったのでしょう?

瓜田純士(以下、瓜田) 4月に入ってからですね。実はこの春は「Fuck the anti」という瓜田アンチに向けたアンサーソングを出す予定でいて、その準備を進めていたんですけど、そんなさなか、カイキゲッショクのリーダーで湾岸の羊のボーカリストであるHIROさんから久しぶりにメールが来まして。HIROさんは、俺が『遺書』(太田出版)を出した当時に、「陰ながら応援しているよ」という温かい言葉をかけてくださったこともある、男らしい人なんですよ。

――メールの中身は?

瓜田 『遺書』や「TO FATHER」に対するご丁寧な感想のほか、音源データも添付されていました。データを開いてみると、コロナ問題に対するHIROさんの心の叫びともいえる歌が入っていた。どうやらHIROさん、志村けんさんが亡くなったことなどにショックを受け、アーティストとして居ても立ってもいられなくなったらしいんですよ。

 リスペクトする先輩がそういう曲を作っているのに、俺は「Fuck the anti」なんて歌っている場合か? と思い、それを急きょボツにして、自分もコロナに関する曲を一から作ることに決めました。リリックはあっという間に書き上がったし、トラックもすぐに見つかったし、嫁のパートを含め、歌メロも短時間で完成。

 問題は、DJを押さえられるかどうか、でした。いつも頼んでいるTVXI氏に連絡してみたら、「さすがに今回は外出するのが難しい」との返答。そしたらウチの嫁が、「この歌のリリックをちゃんと聞かしたら、絶対に人の心は動くはずやから。それくらいこの歌はすごいから」と言うので、再度連絡して電話口で歌って聞かせたら、ようやくTVXI氏が「この内容だったら関わりたい」と言って仕事を引き受けてくれました。

――よかったですね。

瓜田 大変なのは、そこから先ですよ。『激動の1750日』じゃないですけど、夫婦間の“山一抗争”が勃発しまして……。「近所で、しかも短時間で」という条件でどうにかスタジオをキープできたのはいいんですが、まず行きの道中で夫婦ゲンカが勃発。「近所だから軽装で行こう」と言ったのに、嫁はハイヒールでモタモタ歩いて、予約で呼んだタクシーをいつまでも待たせやがるんですよ。「早く来い!」とせかしたら、「ほんなんやったら純士が早く用意したらよかってんやん。ウチ、純士の用意をずっと待っといたってんで!」と反論してきたから、カッときましたが、ここで大ゲンカに発展したら、そのあとのレコーディングがオシャカになるので、グッとこらえました。

 ピリピリした空気のまま、どうにか嫁をなだめすかしつつ、無事にレコーディングは終了したんですが、帰りのタクシーの年老いた運転手が、小声なのに、おしゃべりなんですよ。「勤続27年……。これほどの不景気は初めてだ……」みたいな感じで消え入るような声で人生を語り始めたんだけど、換気をよくするため窓を開けているし、声も小さいから、よく聞こえない。適当に相づちを打ってりゃいいものを、嫁は優しいから、いちいち窓を閉めて聞こうとする。それは危険だろってことで、またひと悶着ですよ。

 そんなこんなで夫婦共々、疲れ果てて帰宅。嫁はすぐにフテ寝しちゃいましたけど、俺はそのまま徹夜でMV用の映像作りに取りかかりました。

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