“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、新曲発表の裏で夫婦間の“山一抗争”が勃発!?

嫁のカウンターパンチに、さすがの瓜田も戦意喪失

――モノクロの静止画で構成されたMVが印象的でした。

瓜田 実は、最初はカラーも混じっていたんですよ(笑)。愛とか、平和とか、みんなの心をひとつに、という意味を込めて、赤いハートマークを入れたりなんかしてね。「いい感じに仕上がった」と自信満々だったんです。ところが、寝起きの嫁がそれを見るなり、「なんなんこれ? ナメてんの? 世界がこんな大変なときに、なんなん、このギャル男がプリクラで使うようなハートマークは」「しむけんの写真、もっとセンスいいのんなかったん?」「なんで白黒にわざわざカラーを差し込むの? おかしいんちゃう? お前はどっかのチンドン屋か!」とかって、あれこれイチャモンをつけてきた。

――瓜田さんはそこで、どのような反応を?

瓜田 自分のセンスを否定されるのって嫌だし、作り直すのも嫌だったので、「俺はお前の作った料理に文句を言ったことがないだろ? 4時間5時間煮込んだカレーを『作り直せ』とは言わないぞ」と言ったら、「チンドン屋の話と料理の話を一緒にしなや。アホちゃう?」と反論されてしまい、俺も「ざけんな!」とブチギレてしまいました。

 俺は文章なり音楽なり映像なりで、表現活動をずっとやってきている。その夫に対し、嫁が上から目線で偉そうにディレクションしてくるから、頭にきちゃって。「貴様は素人の分際で、何さっきからアーティストぶってんだ?」と叱ったら、「それはお前じゃ!」というカウンターパンチが返ってきて、俺は戦意を喪失してしまいました(笑)。

――さすがの瓜田さんも、奥様にはかなわないんですね。

瓜田 俺は完全にすねてしまい、「はいはい、わかりました。今日という日を最後に俺は自分の感性を捨てて、もうあなたの言いなりになるということで生涯駄作を生み続けるよ」と嫌みを言ったら、嫁は「それが成功の秘訣や!」だって(笑)。まぁ、嫁は俺と違って物事を客観視できるタイプなので、それも一理あるんですけどね。

――舞台裏ではいろいろと大変なこともあったようですが、結果的にいい作品に仕上がったのではないでしょうか。最後に、この曲に込めた思いをお聞かせください。

瓜田 単に社会情勢をリリックにしたり、政権を批判したり、という曲にはしたくなかった。そういうのって邪魔というか、今やる必要はないと思ったんです。それよりも真っ先に、死者に対する追悼の思いを歌にしたかった。

 亡くなった方が大勢いるということは、もし今後コロナ騒動が終息して平和になったとしても、決して忘れちゃいけないと思うんです。そこを形として残しておきたかった。いわば、これは鎮魂歌ですね。どんな曲か気になった方は、ぜひYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=vDtEdf-_wJs)で聴いてみてください。

(取材・文=岡林敬太)

瓜田 純士(元アウトローのカリスマ)

1979年、新宿歌舞伎町生まれ。元アウトローのカリスマ。著書に『ドブネズミのバラード』(太田出版)、『遺書〜関東連合崩壊の真実とある兄弟の絆〜』(竹書房)など。

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Twitter:@Junshiurita

瓜田純士プロファイリング

うりたじゅんし

最終更新:2020/04/21 15:49
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