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週刊誌スクープ大賞

小池都知事と同居男に不可解なカネの流れが浮上で、突然の「出馬断念」もある!?

 さて、都知事選の候補が出そろった。

 れいわ新選組の山本太郎代表が立候補を表明し、現職の小池百合子、常連の元日弁連会長の宇都宮健児が有力候補だろう。

 山本が出たことで、無風だと思われていた都知事選が少し面白くなった。

 小池の敵は他候補ではなく、コロナ対策の評価、そして、カイロ大学首席卒業という経歴詐称疑惑がどうなるかである。

 ところで、熱中症警戒アラートが7月から関東甲信地方に限って出されるというが、何でそんなものを出さなきゃならないのかね。

 たしかに暑くなるところに、今年はマスクなんぞをしているから、熱中症が増えるのは分かる。だが、自分が熱中症かどうかは自分が一番分かるので、アラートなど要らぬお世話だ。

 この国のお偉いさんたちは、日本人は判断力もないバカばかりだから、アラートを出してやらないといけないと思っているのだろうか。

 小池都知事の東京アラートも一体何だったのか。新型コロナウイルスの感染拡大の兆しがあるとして発動し、都庁舎やレインボーブリッジを真っ赤にライトアップしたが、その根拠ははっきりしない。

 そして今度は、都知事選出馬直前に全面解除した。根拠は、自分の選挙に都合がいいからだそうだ。こんな身勝手な連中の思惑で、右往左往させられてはたまったもんじゃない。

 無風で再選だといわれてきた小池百合子だが、ここへきて、石井妙子が書いた『女帝 小池百合子』(文藝春秋)で、彼女のカイロ大学首席卒業の履歴が「詐称」である疑惑が濃厚になり、無風とはいかなくなってきたようだ。

 これに対して、ポストが昔誌面に掲載した小池の卒業証書を大きくして、これが見えないかと掲載した。

 ポストは、右上に大学のロゴマーク、B4判ほどのサイズで透かしも入っている。

 下段には学長、学部長らのサインもあるとしている。

 左には、顔写真入りの卒業証明書も載せている。

 卒業証書には、こう書かれているという。

「大学理事会は1976年12月29日、1976年卒業生のための文学部の試験結果を精査し、1952年に日本で生まれたコイケユウジロウ氏の娘であるコイケユリコさんに『良』の成績で文学部社会学科の学士を与えることを決定した」

 あれれ、良ということは首席ではないんだな。

 だが、これだけ大きく出してあるのだから、『女帝』を書いた石井妙子は、これにどう反論するのだろうか。首席ではないというだけでは弱いと思うがな。

 都議選では、コロナ対策で一躍名を上げた維新の会・吉村洋文大阪府知事が、熊本県副知事を辞して都知事選に挑む小野泰輔への推薦を決定した。

 小池には経歴詐称疑惑のほかにも、都知事になったら実現すると公約した「7つのゼロ」というのがあるが、そのほとんどを達成していないというマイナス評価もある。

 それは、待機児童、満員電車、電柱、ペット殺処分、残業、介護離職、多摩格差をゼロにするというものだ。新潮で上田令子都議が、「そのほとんどが達成できていない」と断じている。

 唯一達成できたのはペットの殺処分ゼロで、待機児童は約8500人から約3700人に減った程度で、電柱の地中化は約4割が完了したというが、私の住んでいる中野区はほどんど進んでいない。

「築地を食のテーマパークに」なんてこともいっていたけど、19年には国際会議場をつくるといい出し、築地の人間を激怒させている。元東京都中央卸売市場次長の澤章はこういう。

「そこに信念や戦略はなく、目の前の状況が自身に有利かどうかで物事を決めているに過ぎなかったのです」

 新潮はさらに、小池がキャスターをしていた80年代半ばから、15歳上の都内の広告代理店の社長に面倒を見てもらっていたと報じている。

 その人間の人脈で、JR労組の会長で革マル派のドンといわれていた松崎明とも知り合い、松崎の出版パーティーの司会を小池がしていたという。その社長も松崎も今はいないから、真偽のほどは聞けないが。

 さて、文春も小池にターゲットを絞ってきたようだ。カイロ大学首席卒業に関しては、6月8日、カイロ大学が「小池氏は76年にカイロ大学を卒業した」と声明を出したが、これは文春によれば、「エジプトにとって日本は巨額のODAを拠出してくれる援助国であり、その国のVIPがカイロ大学の卒業生と称することは名誉でもある」から、要は信用できないというのだが、先の卒業証明書はどうする?。

 小池が、2度も乗るはずだった飛行機が戦闘機に撃ち落とされたり、墜落したと話しているが、これも嘘だと断じている。

 そして今週のメインは、カネにまつわる重大疑惑である。文春は、小池が都知事になる前後からの関連団体の支出や東京都の支出を徹底的に洗い出したという。

 これは文藝春秋が田中角栄金脈を明るみに出した時の手法と同じである。

 そこに何度も出て来る企業名がある。「ベクトル」という。ここは93年に西江肇司現会長が創設したPR会社で、東証1部に上場している日本最大級の戦略型PR会社で、アンティルとシグナルは100%子会社だそうだ。

 2014年12月12日にベクトルへ宣伝費として50万円が支払われている。だが、以来、希望の党、都民ファーストの会、東京都などから2020年3月4日までに、合計約3億7500万円が払われているのである。

 中でも、小池が「都民ファーストの会」を率いて都議選に勝負をかけた2017年には、「Webページ製作運営費」「世論調査費」などの名目で合計3億円近くがアンティルやシグナルに支出されているのである。

 当時、希望の党結成メンバーの中心人物だった若狭勝は、ベクトルグループにそんな大金が支払われていたとは知らなかったと驚いている。

 この時、希望の党とほぼ同じ議席を獲得した立憲民主党の広告宣伝企画料、動画制作費は合計で約1900万円だから桁が違う。

 ベクトルの西江や長谷川創社長と親しいのが、かつて小池の秘書を務め、ある時期、小池の自宅に妻子とともに同居していた水田昌宏だという。

 この水田という男、小池の大臣時代には政務官秘書、公設秘書を務めていた。その上、会計責任者も務め「金庫番」だった。いまだに登記簿などの公の書類は、小池の自宅になっているそうである。

 文春は、水田が数多くのマンションを所有していて、その一つをベクトルの長谷川に売却し、1年半後に、長谷川が水田の妻に売却しているというケースもあるというのである。不可解な売買は、どうやら非課税にするためのようだが、この水田、かなり臭う。探っていけば小池のアキレス腱になるのではないか。小池、突然出馬断念! ということもあるかもしれない。

 さて、文春が報じた、経産省が持続化給付金事業を「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」(以下サ協)という幽霊法人に発注し、その背後には電通がいるという癒着問題は、大きな波紋を広げている。

 件の協議会の業務執行理事である平川健司は、昨年まで電通の社員であり、経産省とのパイプ役だった。平川は6月8日に記者会見を開いたが、「サ協の定款の作成者が経産省と表示される理由を記者から問われると、『詳細な経緯はおぼえていない』などと答え」(経産省担当記者)、さらに疑惑を深めるだけだった。

 この平川とつるんでいるといわれるのが、経産省の中小企業庁長官である前田泰宏だ。サ協が受注した事業はすべて経産省商務情報政策局サービス政策課からだが、前田はその担当の大臣官房審議官だった。

 そして今回の持続化給付金事業を所管しているのも前田である。ズブズブの関係というしかない。前田は、官僚によくある、自分の権勢を誇示するために、毎年のように民間事業者を引き連れて、テキサス旅行に繰り出しているという。

「前田ハウス」と称するアパートの1室を借り、一応、現地で開かれる音楽、映画、新興企業の見本市を見るためという名目だが、毎晩のように宴会三昧だそうだ。

 当然ここにも、平川は参加している。参加した人間に前田は、「200万円降ろしてカミさんに離婚される」などといっているようだが、裏で、電通を始めとした連中が前川の懐へなにがしかの「おもてなし」をしているに違いない。

 公務員が民間業者のような利害関係者と旅行し、飲み会を開くなど、公務員法に抵触するに決まっているではないか。

 前田は衆院の予算委員会に呼ばれ、しどろもどろになりながら、平川と会ったことは認めた。国民に疑惑を招く行為はしていないと認識していると答えたが、ふざけるなである。

 こんな人間は即刻懲戒解雇にして、野党は、ゴミのような末端の人間ではなく、疑惑の本丸・電通の社長を呼んで、様々な疑惑を質すべきだと思うのだが。

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