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韓流ドラマに必ず出てくる“チキン屋”の謎──コンビニより多い!? 乱立する韓国ソウルフードの歴史

文=河 鐘基(は・じょんぎ)

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大ヒット中の韓流ドラマ『愛の不時着』に登場する「オリーブチキン」は日本にも進出。ドラマを見てるとどうしても食べたくなる

 韓国ドラマを見ていると、「チメク」(チキン&ビールの意)というキワードとともに、登場人物たちがフライドチキンを美味しく頬張るシーンがたびたび登場する。実際、韓国の街のあちこちにはフライドチキン店(以下、チキン店)が軒を連ねており、学生から家族連れ、サラリーマンまで分け隔てなく食事を楽しんでいる姿をよくみかける。フライドチキンは“韓国の国民フード”といってももはや過言ではない。

 2019年時点で、韓国国内のチキン店のブランド数は409個、軒数にして約8万7000店舗もあると集計(KB金融調べ)されている。ちなみに、日本のコンビニの数は約5万5000店舗だ。国土の広さの違いも考え合わせれば、どれだけ韓国にチキン店が乱立しているか想像していただけるだろう。

 韓国におけるフライドチキン・カルチャーの歴史は、1960年代まで遡ることができる。1950年代に繰り広げられた朝鮮戦争を経て、韓国には米軍が多く駐屯するようになった。いわゆる、「駐韓米軍」だ。彼らの到来とともに持ち込まれたのが、米国南部発祥のフライドチキン・カルチャーだった。その後1970年代前半には、戦前・戦後に米国に留学していた人々が帰郷。その“帰国組”が中心となりチキン店を続々と国内にオープンさせ、徐々にそのカルチャーの裾野が広がっていった。

 韓国初のチキン店(当初は電気グリルで焼くタイプ)は、1960年代に観光地として有名な明洞に誕生した。店名は「營養センター」だ。ところが当時、フライドチキンは高級食であり、誰もが気軽に食べられる“国民フード”ではなかったという。しかし1960年代後半頃から韓国経済は徐々に成長期に入り、国内養鶏場の生産量も増加する。1971年には国内産の食用油も流通開始。素材や調理用品のコストが下がることで、徐々に国民に手が届く料理となっていった。

 1977年には国内初の揚げたチキンを振る舞う、いわゆるフライドチキン店が新世界百貨店に登場する。名前は「リムスチキン」だ。1979年にはロッテリアがピースタイプのチキンを販売開始。1980年初頭からは、中小規模のチキン店がぽつぽつ現れる。なお、韓国でケンタッキー(KFC)が登場したのは1984年からだそうだ。

 1985年には、大邱や大田といった地方都市から「ヤンニョム・チキン」が登場。ヤンニョムとは「タレ」や「ソース」の意だ。ただ単に揚げたり、グリルするのでなく、味のバラエティーが多彩になっていくのもこの頃からだったという。その後、1980年代後半から2000年代中盤にかけて、「メキシカンチキン」「BBQ」「キョチョンチキン」「ネネチキン」「BOORチキン」など有名チェーン店が続々登場。フライドチキン・カルチャーが花開き社会に根付いていく。

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