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宮下草薙はなぜファンを熱くさせるのか? <じゃない方>と<じゃない方じゃない方>の化学反応

文=岩見司(いわみ・つかさ)

 現在のお笑いブームを牽引する第7世代。霜降り明星やEXITなど、地上波レギュラーや特番抜擢が多い華やかなコンビに注目が集まりがちだが、その影に隠れて、濃い人気を集めているのが宮下草薙だ。

「地上波レギュラーこそまだありませんが、ファンの熱さではまったく引けを取りません。冠ラジオ『宮下草薙の15分』(文化放送)の放送後は、ツイッターで感想を語り合うファンが続出しますし、小さい扱いでも雑誌に出れば反響が大きくて、複数購入を報告する人も。いわゆる“オタク”らしい行動をとるタイプのファンに支えられているのが特徴です」(メディア関係者)

 それゆえか、最近ではちょっとした”事件”も。

「宮下草薙の2人はテレビでも公言している通り同じアパートの隣の部屋に住んでるんですが、レギュラーを務める『スイモクチャンネル』(BS-TBS)の予告に、『祝引越し!宮下草薙・宮下が最新家電を買う』という文言が載ったんです。ファンたちは『バラバラに住むってこと!?』『体調悪くなってきた』『情緒不安定になってる』と大騒ぎでした。若手芸人が売れて引越すのは普通のことなんですけど(笑)、近距離同居してるのは萌えポイントのひとつなんでしょうね」(同)

 彼らの漫才は、草薙(航基)がネガティブな思考を語り、宮下がそれに優しくツッコミを入れるスタイル。その漫才でのキャラクターがウケ、草薙は『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』(共にテレビ朝日)などにひとりで出演することも多い。一方の宮下は、「俺がどれだけしゃべってウケようが、草薙がワーッと頭抱えてるほうがオンエアされる」(テレビ東京『あちこちオードリー』7月28日放送)など、“じゃないほう”としての苦悩を語る場面も。

「かつてに比べれば、第7世代はコンビやトリオ全員での出演が基本になっていることが多い。あんまり“じゃないほう”が発生しないんですよね。そのなかで宮下草薙は、たしかに草薙のピン出演が多いのはたしかです。それこそがオタク人気の高い要因なのではないかと思います」(構成作家)

 いったいどういうことだろうか?

「“じゃないほう”芸人って、昔から熱狂的なオタクがつきやすいんですよ。ブレイク時のオードリー・若林(正恭)や、最近だと三四郎・相田(周二)、ハライチ・岩井(勇気)などがわかりやすい例だと思います。『注目を浴びてなくても自分だけはこの人の良さをわかってる』と思いやすいんでしょうか。オタク心をくすぐるんですよ。

 しかも宮下草薙がおもしろいのは、『じゃない方』と『じゃない方じゃない方』の関係性にヒネリがある点です。宮下草薙は基本的に草薙がネタ担当。『ネタ書いてないほう=じゃないほう』というケースはよくありますが、ネタを書いてる側でテレビ出演も多い『じゃないほうじゃないほう』が“ポンコツ”的なキャラクターで売れていること、その上『じゃないほう』をお笑い的な面で頼りにしている姿勢が新しい」(同)

 もともとピン芸人として活動していた宮下が、コンビの解散を繰り返していた草薙を誘う形で結成された宮下草薙。「バラエティに出る前は宮下にシミュレーションをさせられる」とたびたび語っているように、“お笑い”的な振る舞いを宮下が草薙に教えてきたという経緯がある。

「でも草薙の現在のキャラクターは従来のお笑いらしくないから人気があるんですよね。そうして売れていく草薙の横で宮下が自信を失ったり頼られて嬉しそうだったりという一連の関係がオタク心に刺さるんだと思います」

「いつ辞めてもいい」という気持ちで芸人をやっているという草薙。「一緒に辞めて宮下が店長をするおもちゃ屋で雇ってもらう約束をしている」とよく口にしているが、おもちゃ屋にはならずに、いつまでも芸人としてファンを喜ばせてほしいものだ。

岩見司(いわみ・つかさ)

岩見司(いわみ・つかさ)

ライター。芸能を中心にポピュラーカルチャー関連記事を執筆

最終更新:2020/09/26 20:00

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