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『麒麟がくる』織田信長 “信頼”をカネで買う! 史実で追う「がめつい天皇」の集金術

文=堀江宏樹(ほりえ・ひろき)

大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)が、ますます盛り上がりを見せている。ドラマをより深く楽しむため、歴史エッセイストの堀江宏樹氏が劇中では描ききれない歴史の裏側を紐解く──。前回はコチラ

 先週の『麒麟がくる』は第二十五回「羽運ぶ蟻(あり)」でした。みなさん、いかがご覧だったでしょうか。

 主人公・明智光秀(長谷川博己さん)が敬愛していた足利義輝(向井理さん)が暗殺される「永禄の変」が起き、「美しすぎる天皇」こと正親町天皇(坂東玉三郎さん)の初登場など、わかりやすい見どころで溢れていた前回にくらべると、少々ジミに思えたかもしれませんね。

 それほど、朝倉家のペット “ネズミの忠太郎(ちゅうたろう)”のインパクトが突出していたわけですが(笑)、筆者から見た要チェックポイントは、織田信長(染谷将太さん)のビジュアル大変貌でした。あれは信長という男の内面の変化そのものでもあろう、と思われるのです。

「戦に勝てばみんながホメてくれるのだ~」といったおなじみのセリフを聞くと、信長が言うことはあいかわらずアダチル気味なんですが、上り調子だけあって、今でいえば成功したITの社長みたいなギラギラしたオーラを漂わせていましたね。そもそも、ああいう空気感の染谷将太さんって、これまで見たことない気がしましたが、読者のみなさんの目にはどう映ったでしょうか。

 いわゆる「美濃攻略」を終えた織田信長は、当時34歳(数え歳)。「ワシは戦が嫌いではない」というセリフもありましたが、武将としての経験も増え、自信が出てくるといえば聞こえはいいですが、ようは調子にものりはじめる頃なのです。

 なお、ドラマでは「斎藤龍興(編註:伊藤英明さん演じる斎藤義龍の息子)は優柔不断だから家臣に見限られ、裏切られて負けた。美濃も失った」という口頭説明ですべて終わってしまっていましたが、史実の斎藤龍興は美濃を脱出、その後は信長暗殺計画を何度も企てています。なので今後、龍興を誰が演じ、どのように登場するのかも楽しみなのです。

 ちなみに、史実では歴史の表舞台に明智光秀が初登場するのが、このあたり。これまでも少しお話しましたが、明智のそれ以前の確実な経歴は「不明」です。それなのに突然、足利義昭(滝藤賢一さん)の側近として現れ、織田信長と交渉を始めたあたりは歴史の謎のひとつですね。

 結局、美濃で信長と義昭は対面、信長は全財産どころかその3倍のカネをかけて義昭の上洛を手伝うことになるのですが、「そこまで大金を使ったのはなぜ?」とみなさんは思うはず。

 これは、例の「美しすぎる天皇」正親町天皇の全幅の信頼を買うための金額だったと思われます。ドラマでは「美しい」とされつつ、史実の正親町天皇はカネに「意地汚い」といわれても仕方のないところがあったりするんですね。

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