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『まっちゃんねる』『あちこちオードリー』に見る“女性タレント”と“女芸人”の使い分け方

文=タカ&ユージ(たか・あんど・ゆーじ)

お笑いブームがいよいよ極まってきている。ただただ楽しく観るのもいいが、ふとした瞬間に現代社会を映す鏡となるのもお笑いの面白いところ。だったらちょっと真面目にお笑いを語ってみてもいいのではないか──というわけで、お笑いウォッチャー・タカ&ユージが気になる動きを勝手に読み解く!

松本人志と霜降り明星の「FLASH」記事問題

『まっちゃんねる』『あちこちオードリー』に見る女性タレントと女芸人の使い分け方の画像1
フジテレビ公式サイトより

ユージ 松本人志の企画番組がありましたね。『まっちゃんねる』(10月24日放送/フジテレビ系)、女性タレントが笑わせ合う「女子メンタル」は放送後の反響が大きかったみたいです。

タカ ネットでもいろいろ記事になってました。でも取り上げられてるのは「女子メンタル」ばっかりで、番組全体としてはそんなに話題になってなかったのでは? 全編にわたってコントをやったりするのかと思ってたけど、ほぼ「女子メンタル」の番組でしたよね。

ユージ 「大喜利警察」はガッツリやるのかと思ったらオープニングっぽい扱いで、肩透かしでした。

タカ なんていうか、もう松本人志は秋元康とか鈴木おさむみたいに、テレビマンがありがたがる存在なんでしょうね。中身はお任せで「これおもしろいんじゃない?」って出てくるものとそのブランド力に全面的に頼るという。

ユージ 松本が出てる場面は、スタッフ笑いが大きいのがめちゃくちゃ気になりました。終盤の「コーデ寄席」なんて、すごくなかったですか?

タカ オープニングでもすごい笑ってましたね。笑う役割のつもりで来てるのかなってくらい。

ユージ スタジオのスタッフ笑いが必要な場面があるのはわかりますし、松本人志クラスでも現場で反応があったほうがノるんでしょうけど、お追従っぽさを強く感じて冷めました。松本の「権威」ぶりが顕になってるようで。

タカ それでいうと、粗品の「最低の記事!」ってツイートがありましたよね。社会学者が霜降りをはじめとする第7世代を分析する「FLASH」(光文社)の記事で、「お笑い第7世代が “卒・松本人志” できた理由」っていう見出しに松本が反応して、粗品がさらにそれに反応して(参照記事)。

ユージ 見ました見ました。あの記事、別に変なこと書いてなくないですか? ダウンタウンがずっとお笑いの頂点にいるけど、世代が下がれば価値観は変わっていくよね、っていう当たり前の話で。

タカ『お笑いの日2020』(9月26日放送/TBS系)でぺこぱのシュウペイが「昔『ドリームマッチ』で浜田さんが漫才やってるのを初めて観て『ネタやる人なんだ』ってびっくりした」っていうような話をしてたんですよ。ダウンタウンが漫才してるのを知らない世代だってもう出てきてるわけでしょう。一方では確実にダウンタウン離れ、松本離れが進んでると思うんですけど。

ユージ 冷静に読めば嫌なことが書かれてるわけじゃないのに「最低の記事」とまで言うのが、「外野が勝手に読み解くな」って姿勢に見えてしまいました。見出しもよくなかったのかもしれないし、勝手に写真を使われたのが「筋が違う」と本人たちはラジオで言ってましたけど。

タカ なんにだって批評は存在するし分析の対象になるんですけどね。

ユージ 才能あるしコンビとしても美しくて強いし面白いけど、自分が粗品に苦手意識持ってる理由があのツイートに詰まってるな……と思いました。うがった見方ですけど、“若い世代のオタク”らしくないですか? 既存の権威を疑わない、批判するという発想を持たない感じ。「運営に従う」「“神”は“絶対”」みたいな。

タカ わかります。ネタでもそういう節がありますよね。『さんま御殿』(日テレ系)とか『クセが強いグランプリ』(フジテレビ)で披露してたネタやエピソードで、粗品が「警察、政治家、社長ども お前ら俺より偉いんか?」ってフレーズに対して「偉いよー なめんなよー」って言うのがあって。権威主義的な今の風潮に合致してしまってて、そういうところが好きになりきれないなと今回思いました。

ユージ『まっちゃんねる』に話を戻すと、「女子メンタル」一本でやればよかったのにと思うくらい、そこはおもしろかったですね。

タカ 女性タレントがみんながんばっていてよかったです。女性芸人でやりそうなところをタレントでやったのは合っていたのかも。テレビウォッチャーの飲用てれびさんも「芸人がやると『いじめ』として否定的に受け取られやすい行為も、アイドルなどがやると厳しい芸能界を生き残るための『頑張り』として肯定的に理解される傾向にあるのでは」と分析してました(参照記事)。女性芸人は今むしろリアクション芸に疑問を持っている傾向にあるので、「女子メンタル」はまさにバラエティタレントの仕事が光る結果になったんだと思います。

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