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黒木瞳、“映画監督”として再浮上狙うも惨敗…大物実業家のバックアップも実らず

『十二単衣を着た悪魔』(公式サイトより)

 2016年公開の映画『嫌な女』以来、女優・黒木瞳が4年ぶりに監督を務めた映画『十二単衣を着た悪魔』。黒木にとっては長編2作目の監督作品となるが、前作の『嫌な女』同様“爆死”状態で、映画界からは“監督失格”の烙印を押されているという。

 「出演者の俳優・伊勢谷友介が大麻取締法違反で逮捕され、さらに主演の伊藤健太郎がひき逃げ事件を起こし、公開が危ぶまれたものの、予定通り11月6日に公開されました。不謹慎ながら、一部では“伊藤の事件が宣伝効果になるのでは”との声もあったのですが、蓋を開けてみれば、公開初週で国内興行ランキングトップ10にも入らない。初監督を務めた『嫌な女』の興行収入は1億円にも届かない大惨敗。『十二単衣』も似たような数字になりそうです。2作続けて大コケとあって、“映画監督の才能がない”と酷評されています」(映画プロデューサー)

 コロナ禍のうえ、出演者の相次ぐ不祥事もあって、監督を務める黒木に対して同情の声が集まるかと思われたが、周囲からはさほど擁護の声は上がっていないという。

「黒木に関しては、芸能界デビュー当時から、良い噂より、悪い噂が多い。人望がないからですよ」(デビュー時から黒木を知る芸能ライター)

 宝塚歌劇団の娘役を経て、85年に女優に転身、86年に公開された初主演映画『化身』でいきなり全裸シーンを演じ、世間をアッと言わせた黒木。その後、97年には、映画『失楽園』で大胆な濡れ場を演じ、トップ女優の仲間入りを果たした。

 「『化身』も『失楽園』も故・渡辺淳一さんの原作。黒木は艶聞家だった渡辺さんに接近して、主演の座を獲得したと囁かれていましたが、文壇タブーに守られ、2人の関係は表面化しなかったんです」(出版関係者)

 その後、黒木は大手広告代理店「電通」の社員だったI氏と結婚し、長女を出産。ちなみに、子育てが落ち着いた頃、筆者は、当時行きつけだった銀座のレストランで黒木夫妻と偶然遭遇したことがある。

 黒木夫妻は、電通の役員と会食中だったが、夫に命令口調で話す黒木を目撃して、最初はその話し相手がマネジャーだと勘違いしたほどだった。

「2011年に、黒木が女優デビュー以来、所属していた事務所の社長が急死したんです。突然のことだったため、当座は売れっ子の黒木が恩返しのために事務所を支えていくと思われました。ところが、彼女はさっさと他の事務所に移籍してしまった。事務所は廃業に追い込まれ、この一件で黒木は、業界から“恩知らずな女だ”と信用を失ったんです」(芸能関係者)

 さらに、14年には都内の有名私立校に通う愛娘によるイジメ事件が報道でも、主婦層からも反感を買ってしまった。

「そこで、起死回生の策として乗り出したのが、映画監督デビューでした」(前同)

 映画監督としての黒木を、バックアップしたのは、同郷の福岡県出身の実業家である、木下工務店を傘下に持つ木下グループの木下直哉社長だったという。

「『嫌な女』には木下グループが出資し、さらに『十二単衣を着た悪魔』は、木下グループ傘下のキノフィルムズが映画制作・配給を手がけています。ただ、これまでキノフィルムズが手掛けた映画は、草なぎ剛主演の『ミッドナイトスワン』など話題作はあるものの、大ヒット作といえるものはまだありません」(前出の映画関係者)

 木下グループの社員からは「いったいウチのどこにそんな金があるのか?」と疑問視する声が上がっているというが、それでも黒木の次回作はあるのか……木下グループの判断ともども注目だ。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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ほんだけい

最終更新:2020/11/27 16:00
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