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“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士とその妻・麗子がNew Year Rock Festivalに出演決定!

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HIRØ(左)と瓜田夫婦

 瓜田夫婦が、いよいよ大舞台に!――ミュージシャンとしても活動中の“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士とその妻・麗子が、年越しロックイベント「New Year Rock Festival(以下、N.Y.R.F.)」に初出演することが決まった。CDを1枚も出していないアーティストがN.Y.R.F.に参加するのは異例中の異例。この大抜擢の裏には、いかなる物語があったのか? プロデューサーのHIRØ(カイキゲッショク)と瓜田夫婦に話を聞いた。

 N.Y.R.F.は1973年から毎年開催されている年越し音楽イベントで、これまでジョー山中、安岡力也、桑名正博、RCサクセション、松田優作、ビートたけし、BOØWYなどのスーパースターが多数出演してきた。旗揚げからの主催者である内田裕也は昨年他界したが、その魂を未来につなげるべく、カイキゲッショクのリーダー・HIRØが今年からプロデューサーに就任。「新生フェスにふさわしく、新しい血を入れたい」という意向のもと、瓜田夫婦を出演アーティストとして大抜擢したのである。

 瓜田夫婦は昨年から自身のYouTube「瓜田純士プロファイリング」やApple Musicなどで音楽配信を始めているものの、CD制作やライブは未経験。しかし、プロデューサーのHIRØは、旧知の間柄である瓜田の音楽性を高く評価しているようだ。

「彼の詞や歌は、音楽の新しいジャンルを切り開いていると思う。特に父親への思いを歌った『TO FATHER』、そして新型コロナウイルスをテーマにした『Never Forget ずっと忘れない』に感銘を受けました。この2曲を今回のN.Y.R.F.では歌ってもらいます」とHIRØ。

 瓜田といえば、刺青まみれの元アウトロー。コンプライアンスにうるさい昨今、オファーすることに戸惑いはなかったのか?と問うと、「彼のYouTubeを見て、『大丈夫な人だ』と確信しました。SPをつけたりせずに、基本的にはカメラマンと2人きりで街を歩き続けている。あれを継続するのは、人間的によっぽどしっかりしていないと無理。『俺は逃げも隠れもしない』『今の俺にはホコリひとつない』という表れでしょう」と語り、瓜田の更生ぶりに太鼓判を押した。

 「瓜田純士プロファイリング」の大ファンだというHIRØ。特に印象に残ったのは、プロ格闘家の朝倉未来とコラボした回だとか。「トークの内容もユーモアたっぷりで素晴らしかったし、相手方の動画ではスパーリングを行い、最後までプレッシャーをかけ続けていた。ああいう生まれ変わった姿を見て、俺はものすごく感動しました。純士はかつてアウトローの世界にいて、いろいろ悔しい思いをしてきたと思うし、眠れぬ夜を何度も過ごしてきたと思う。俺自身もそうなんですよ。だからこそ、『見ろ!純士がヤマを返したぞ!』と叫びたくなった。今の彼は本当に格好いい生き方をしていると思います。格好いいだけじゃなく、面白いんだから無敵ですよ」

 「犯罪者を追う」という趣旨で約2年前にスタートした「瓜田純士プロファイリング」。いまだにホシ(犯人)を挙げることはできていないが、地道に歩き続けることよって「N.Y.R.F.出場」という“大金星”を挙げた瓜田にも話を聞く。

 HIRØとの関係性については、「まだ僕が今ほど落ち着いていなかった頃に知り合い、それ以来、節目節目に連絡をいただいていました。6年前に僕が『遺書』(太田出版)という本を出した際にも、『陰ながら応援しているよ』という温かい言葉をかけてくださったことを覚えています」と振り返る。

 出演オファーを受けた際の心境については、「ものすごく光栄であると同時に、『こいつはヤベえことになってきたぞ』というプレッシャーも感じた」と吐露。N.Y.R.F.の今年の出演アーティストは、シーナ&ロケッツのレジェンド鮎川誠を筆頭に、伝説のパンクバンド“亜無亜危異”の仲野茂、カリスマラッパーZeebraなど、そうそうたる顔ぶれ。「そんな大舞台でヘタを打つわけにはいかない」と気を引き締める瓜田は、目下、カラオケボックスに足繁く通って猛練習を重ねているそうだ。

 一方、共演する妻の麗子は「純士がアリなら、私はキリギリス。歌の練習は直前になってからやれば大丈夫。緊張感もまったくない」と余裕の構え。だが、ひとつだけ不安要素があるという。それは「画面映り」だ。「今回のN.Y.R.F.はコロナ禍のため無観客でライブ配信されるんですけど、画面越しだと太って見えるのが心配。1ミリでも痩せて見えるよう、食生活を改善し、ジムにも通い始めました。目標は10キロ減ですけど、まだ3キロしか減ってへん。残すところあと1ヶ月弱。なんとか間に合わせるで!」と意気込んでいる。

 大みそかの19時にスタートするN.Y.R.F.。「瓜田夫婦が何番目に歌うのかは未定です。新年のカウントダウンや配信のエンディングにも参加してもらう予定」(HIRØ)とのことなので、最初から最後まで目が離せない。ウリラーにとっては、紅白よりも面白く、RIZINよりも熱い生中継になりそうだ。

無観客生配信フェス「47+1 新生 New Year Rock Festival」
日程:2020年12月31日(木) 配信スタート 19:00/終了 翌02:00(予定)
会場:東京・神田明神ホール http://myoujin-hall.jp/access/
出演:シーナ&ロケッツwith Lucy、カイキゲッショク、仲野茂(亜無亜危異)、ZEEBRA Feat. DABO, UZI, G.K.MARYAN、細美武士(ELLEGARDEN/the HIATUS/MONOEYES)、AI、KYONO( WAGDUG/T.C.L.)、BRAHMAN feat ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、DELI(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)、DJ MASTERKEY、高木完、GASTUNK、新月灯花、ALI feat. J-REXXX, RUEED、KATAMALI(原田喧太/満園英二/ 満園庄太郎)、美勇士、RAY YAMANAKA a.k.a ZERO、LTD EXHAUST II(仲野茂/越川和磨/よーかい/茂木左)、JESSE、 湾岸の羊、晋平太&ONODUB、POWER PLAYERZ、TOMI-E、瓜田夫婦 ※順不同 
映像:薗田賢次
主催:N.Y.R.F. 実行委員会 公式HP http://newyearrockfestival.com/ 

■配信チケットは各プレイガイドにて販売中
配信チケット料金 ¥2,500(税込)
イープラス(Streaming+)
https://eplus.jp/nyrf2020/st/
ローソンチケット(ローチケ LIVE STREAMING)
https://l-tike.com/newyearrock2020

■公演に関する問い合わせ
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999(平日12:00~15:00)

■クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援者を募集中
実施期間:12月20日まで
https://camp-fire.jp/projects/view/316775

岡林敬太(ライター)

ライター

おかばやしけいた

最終更新:2020/12/08 09:32
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