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『フリースタイルティーチャー』サイプレス上野、アイドル2人に告白されて「どうすりゃいいんですか!?」

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(左)risano(lyrical school)、(右)サイプレス上野/『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)公式サイトより

 12月2日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)で、芸能人同士のMCバトル総当たり戦3rd Seasonがスタートした。今までスチューデントの人数は4人だったが、今回からは5人のアイドルである。題して、「女性アイドルラッパー育成編」だ。

ラップにガチでありつつ、置きにいった人選?

 とは言え、いかにもアイドル然としたスチューデントばかりではなかった。今回の参加者は、“えいたそ”こそ成瀬瑛美(でんぱ組.inc)、risano(lyrical school)、恋汐りんご(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)、Lety(BananaLemon)、yukarin(hy4_4yh)の5人。正直、本当にアイドルっぽいのは成瀬と恋汐の2人だけだ。しかも、グループ内でラップパートを担当していたり、元々ヒップホップを演るグループから選出された生徒が多い。lyrical schoolはラップユニットだし、hy4_4yhはRhymesterを師と仰ぐユニット。はっきり言って、参加者の半分以上はすでにラッパーなのだ。「女性アイドルラッパー育成編」と銘打っておきながら、育成要素はあまりないように感じられる。特に、risanoは最初からかなりレベルが高いはず。ラップにガチな面子であり、ある意味、置きにいった人選とも言える。

 加えて、各スチューデントのレベルはスタート時からかなり違う。最も未知数なのは恋汐だ。正直、risano、Lety、yukarinといったラッパー組との差はかなりあると思う。果たして、彼女は1カ月の特訓でフリースタイルができるようになるのか? 他のスチューデントと互角のレベルに到達できるかは見ものだ。

 ポジティブな要素としては、アイドルならではの面白さがある。バトルを行うにつれてハートが剥き出しになり、ディスられているうちに虚構が削ぎ落とされる。最後は、本当に言いたいことを相手へぶつけるようになる。その域に到達するまでの過程は、間違いなくドラマだ。視聴者はバッチバチのバトルを繰り広げるアイドルの姿を期待しているはずである。

人気集中で戸惑うサイプレス上野「どうすりゃいいんですか、これ!?」

 スチューデントが教わりたいティーチャーへ告白する「マッチングタイム」では、いいカップルが生まれたと思う。成立したのは以下の5組。

・yukarin & ID
・Lety & DOTAMA
・恋汐りんご & TKda黒ぶち
・risano & サイプレス上野
・成瀬瑛美 & KEN THE 390

 今シーズンは教え上手のティーチャーばかりが集まった。中でも、指導力に定評のあるTKとケンザにラップ馴れしていなさそうな2人(恋汐と成瀬)が行ったのは良かったと思う。筆者は、1stシーズンで紺野ぶるまとゆりやんレトリィバァを育てたTKこそ、この番組の“最強ティーチャー”だと確信している。一方、すでに下地のできあがったスチューデントには、応用レッスンで技術を底上げするタイプのティーチャーが付いた印象。どのペアも好相性だと思う。

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